秋といえば、おいしい食べ物。1歳の赤ちゃんにも、食べ物にまつわる絵本を読んで秋を感じて欲しいですよね。
今回は、1歳の子に読み聞かせたい秋の食べ物絵本をご紹介します。食べ物絵本のおすすめの選び方についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
食べ物絵本を読み聞かせるメリット
1歳の子に食べ物絵本を読み聞かせるのは、どんなメリットがあるのでしょうか?食べ物絵本の2つのメリットをご紹介します。
食べ物への興味を育てられる
1歳くらいの子に多いお悩みとして、「食べることに興味が無い」「遊びながら食べてしまう」ということがあると思います。そんな時は食べ物に関する絵本を読み聞かせることで、食べ物に対する興味や好奇心を育てることができるでしょう。
おいしそうな食べ物が登場する絵本を読みながら「おいしそうだね〜!」と呼びかけたり、絵本の食べ物をパクッと食べる真似をしたりすると、子どもはキャッキャッと喜んでくれます。そうやって絵本を読みながら「食べることは楽しいこと」と子どもに伝えていけることが、食べ物絵本を読み聞かせる上での大きなメリットの1つです。
また、好き嫌いが多い子にも食べ物絵本はおすすめです。絵本の中で同じくらいの歳の子が「おいしい!」と野菜を食べていると、子どもの「自分も食べてみたい!」という気持ちを育てられます。
食卓に苦手な食べ物が並んだ時に「絵本と同じでおいしそうだね」などと声かけしてあげることで、苦手な食べ物にもポジティブな気持ちを持てるようになるでしょう。
身近なものの名前が分かる
食べ物絵本のもう一つのメリット、それは「身近なものの名前を覚えられる」ということです。
赤ちゃん向けの食べ物絵本には、普段なにげなく目にしている食べ物がひとつひとつ丁寧にクローズアップされて登場します。
普段の生活の中で「この野菜の名前は〇〇で…」などと子どもに話しかける場面はなかなか無いと思いますが、絵本を読みながらだと自然と食べ物の名前を声に出して覚えられますよね。
1歳頃は耳で聞いた言葉をどんどん頭に吸収していく時期なので、気に入った絵本を繰り返し読み聞かせてあげることで、食べ物の名前などを楽しく覚えていけるでしょう。
1歳児向け食べ物絵本の選び方
1歳の子に食べ物絵本を選ぶ際のポイントをまとめました。よりお子さんに合った絵本選びができるよう、参考にしてみてください。
分かりやすい絵とストーリー
1歳の子におすすめなのが、分かりやすい絵とストーリーの絵本。
一度に認識できることが少ない1歳の子にとって、細かい絵がたくさん描かれている絵本より、1つの大きな絵が分かりやすく描かれている絵本の方が集中して楽しめます。食べ物が大きく描かれている絵本を繰り返し読むうちに、絵本の中の食べ物を指差して名前を言ったり、食べる真似をして遊んだりできるようになるでしょう。
ストーリーについても同様で、1歳前後の子には、起承転結がはっきりしているストーリーや繰り返しの言葉が強調される単純なストーリーがおすすめです。
単調なストーリーでも、絵本の食べ物を「あーん」と食べさせる真似をしたり「おいしそうだね」「ふわふわだよ」など絵本には無いセリフを挟みながら読み聞かせたりしてあげると、親子で飽きずに楽しめますよ。
月齢に合わせて選ぶ
1歳の子への絵本選びで気をつけたいのは、月齢に合った絵本を選ぶことです。
1歳頃の子にとって、数ヶ月の成長の差は目をみはるものがあります。例えば1歳1ヶ月の子と1歳11ヶ月の子では、分かる言葉やおもしろいと感じるストーリーが全く違ってきますよね。1歳になりたての頃は擬音がたっぷりの赤ちゃん絵本が好きでも、2歳手前になってくるとしっかりストーリーがある絵本の方が好きになる子もいます。
子どもの興味も月齢によってどんどん変わっていくものなので、同じ1歳だからといって1歳児向けの絵本を選ぶのではなく、子どもの今の成長に合わせて楽しめる絵本を選んでいけると良いですね。
1歳児におすすめ!秋の食べ物の絵本5選
1歳の子におすすめの秋の食べ物絵本を5つご紹介します。おすすめのポイントもご紹介するので、絵本選びの参考にしてくださいね。
『くだもの』平山和子
1歳の子が大好きな果物がリアルに描かれている絵本『くだもの』。平山和子さんの写実的で優しいタッチの絵が素敵な絵本です。
なし・もも・さくらんぼなど、小さい子が大好きな果物がたくさん。他にもぶどうやりんごといった秋の果物も登場しますよ。
きれいにカットされて「さあ、どうぞ」と差し出される果物に、子どもたちは思わず手をのばしたくなるでしょう。
絵本を読みながら親子でパクッと食べる真似をして遊んでも楽しいですね。果物好きな1歳の子におすすめの絵本です。
『ごはんごはん』視覚デザイン研究所
『ごはんごはん』は、本物みたいにおいしそうなごはんがたくさん登場するしかけ絵本です。ごはん・味噌汁・漬物といった昔懐かしい食卓が色鮮やかに描かれています。
梅干しやめんたいこなど1歳の子はまだ食べたことのない食べ物もたくさん出てきますが、「これはなんだろう?」「どんな味がするのかな?」と話しながら読み聞かせることで、食べ物に対する好奇心がふくらむでしょう。さつまいもごはんやかぼちゃの煮物といった、秋を感じるおかずも登場しますよ。
箸置きや陶器の皿の質感、お米一粒一粒のツヤなど、細かいところまでとことんこだわって描き出されているのが、この絵本の魅力です。
そんな細かい部分にも注目しながら読むと、何度読んでも新たな発見があって楽しめる絵本だと思います。
『はんぶんこ』杜今日子
いろんな食べ物を“はんぶんこ”して食べる絵本『はんぶんこ』。
しゃけが入ったおにぎりやふんわりした肉まんなど、冷えてくる秋の日に食べたいおいしそうな食べ物が登場します。
中でも素敵なのが、ほくほくの焼き芋の絵。半分にぽきっと折った黄色い焼き芋のおいしそうなこと!絵本を通して、秋の自然の豊かさを感じられます。
すべての食べ物を「はんぶんこ」 にする絵本なので、食べ物のおいしさだけでなく、誰かと分け合って食べる優しい心も一緒に学べる内容です。
この絵本はページがしっかりした素材なので、1歳の子がめくったり落としたりしても壊れにくくなっています。破れてしまわないか気にせずに、お子さんが満足するまでたくさん読み聞かせてあげられますよ。
『おいもさんがね・・』とよたかずひこ
秋といえばさつまいも。1歳の子でも食べやすい野菜なので、好きな子も多いのではないでしょうか。
そんなさつまいもが主役のおすすめ絵本が『おいもさんがね・・』です。
子どもたちに人気の「芋掘り」のストーリーですが、このおいもさんたちは少し変わっています。自分たちでツルを引っ張り、地面から「すっぽーん」と出てきてしまうんです。
「ぽっぽっぽっ」「ぼっちゃーん」など、1歳の子が楽しめる擬音もたくさん出てきます。かわいいおいもさんたちの活躍に親子で夢中になることでしょう。
しっかりとストーリーがある絵本なので、赤ちゃん絵本からステップアップする1歳の子にぴったりの内容ですよ。
『いろいろきのこ』山岡ひかる
秋の食べ物といえば、きのこを思い浮かべる方もいるかもしれません。
『いろいろきのこ』は、えのき・まいたけ・しめじ・しいたけなど、いろんな種類のきのこたちが活躍する絵本です。
まいたけがパスタに変身したり、えのきとしいたけがホイル焼きに変身したり。きのこたちは、遊びながらおいしそうな料理に変身していきます。
普段はなかなかきのこの種類を意識しながら食べることがない1歳の子でも、この絵本なら読みながら楽しくきのこの種類を覚えられそうですね。
紙を貼り合わせて作る「貼り絵」のイラストが可愛らしくて魅力的です。
同シリーズで『いろいろたまご』や『いろいろだんご』などいろんな食べ物絵本があり、そちらも可愛くておすすめですよ。
まとめ
今回は、1歳の子におすすめの秋の食べ物絵本をご紹介しました。お子さんに読んであげたい秋の食べ物絵本は見つかりましたか?
食べ物がおいしい秋は、親子で食べ物の絵本を読んで季節を感じてみてくださいね。
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