絵本の中には物語りやストーリーがある絵本のほかにも、遊びの要素を盛り込んだしかけ絵本や、ゲーム要素を盛り込んだ間違い探しなどの遊びの絵本があります。
お出かけのときに持って行ったり、ちょっとしたスキマ時間や気分転換に、読み聞かせができないときに子どもが一人でも楽しめる絵本としてあると楽しいですね。
小さな年齢の子どもから小学生まで楽しめる、遊べる絵本をご紹介しましょう。
目次
遊べる絵本のメリット、デメリット
遊べる絵本のメリットとしては、まだ絵本に慣れていない年齢の小さなお子さんに、絵本に対する興味を広げ、集中したりお話しの世界を楽しむために役立つことです。
初めからストーリーのある絵本を読んでも、文字やイラストに興味が湧いていなければ、なかなか見ることができません。
しかけ絵本などであれば、遊び感覚・おもちゃ感覚で触れたり、めくったり、引っ張ったりすることで、「絵本は楽しいもの!」という印象を抱きます。
そこをスタートとし、少しずつストーリー性のある絵本もセレクトするようにしていくといいですね。
また、ストーリー性のある絵本を読めるようになっていても、しかけ絵本やゲーム絵本はちょっとした気晴らしや気分転換、スキマ時間の遊びや、出先の待ち時間などにもとても有効で楽しめるアイテムになります。
迷路や、間違い探し、クイズ、アイテムをみつける絵本など、その種類やジャンルも様々なものが増えてきました。
お子さんの興味のあるものから、初めて出会うジャンルまで、様々なものをセレクトし楽しんでみたいですね。
また、デメリットとしては、しかけやあそびの絵本だけを選んでいる場合には、ストーリーのある絵本に集中できない、楽しめないということが起こるかもしれませんね。
時には子どもの興味に合ったストーリー性のあるの絵本も取り入れ、興味を持てるようにしましょう。
絵本の紹介
みんなが知っている人気の絵本から、小学生も楽しめるあそび絵本まで、様々なものをご紹介します。
しかけ絵本①はらぺこあおむし
はらぺこあおむし/エリック・カールさく もりひさし訳/偕成社
年齢を問わず誰もが楽しめる絵本・はらぺこあおむし。
カラフルな色彩と、身近な食べ物を次々に食べていくあおむしが成長し蝶々になるシーンまで、子ども尾を引きつけて離しません。
あおむしが食べ物を食べると、通った穴が開くのが楽しい、めくるしかけの絵本です。
小さなお子さんにはめくりやすく怪我がしにくいボードブックがおすすめ。
大きなお子さんは、数や曜日を知るきっかけにもなります。
大変人気の絵本のため、様々な種類の「はらぺこあおむし」が発刊されています。
・フリップフラップえほん
・ボードブック
・ミニえほん
・ポップアップ、とびだす!はらぺこあおむし
・ぬりえ絵本 わたひだけのはらぺこあおむし
・ぬいぐるみギフトセット
さらには、あおむしの工作ができる絵本も販売されています。
しかけ絵本②100かいだてのいえ
100かいだてのいえ/いわいとしお さく/偕成社
縦に長い不思議な家は空まで続いています。
絵本を縦長に見ていく新鮮さ、細やかなに描かれたイラスト、10階ずつ進んでいくページに何度読んでも発見があり、子どもも大人も飽きることなく楽しめる絵本です。
各部屋の動物がどんな生活をしているか、どんなことを大切にしているか、他のお部屋との違いを見つけるのも楽しいですね。
何階に行きたい?誰のお部屋で暮らしてみたい?など、親子の会話も広がりそうです。
しかけ絵本③とびだす!うごく!えほん うんちしたのはだれよ!
とびだす!うごく!えほんうんちしたのはだれよ!/ヴェルナー・ホルツヴァルト文・ヴォルフ・エールブルッフ絵/偕成社
絵本「うんちしたのはだれよ!」のしかけ絵本バージョンです。
もぐらくんの頭の上にうんちをしたのは一体誰なのかを探しに出かけます。
出会う動物たちはみんなタイミングよくもぐらくんの前でうんちをします。
動物のうんちの形状を知ることもできますね。
飛び出したり、動いたり、様々な仕掛けも楽しい絵本です。
しかけ絵本④しゅっぱつしんこう!
しゅっぱつしんこう!/シャロン・ホウム作 かだわけいこ訳/大日本絵画
様々な汽車や電車がじゃばら折につながって、一枚の絵になっている絵本です。
カラフルで色々な機能を持つ汽車と、その中はどうなっているのかをめくってのぞくことができるしかけつき。
じゃばらを広げてみたり、じゃばらを丸くして立ててみたりしても楽しめます。
また、しかけのあるページの裏側はその汽車の名前が書いてあるので知育にもなります。
汽車に乗ってまるで旅をするような気分になれるしかけ絵本です。
あそべる絵本⑤プルバックでゴー! てんとうむしのおさんぽ
プルバックでゴー!てんとうむしのおさんぽ/フィオナ・ワット文 ベン・マントル絵/大日本絵画
後に引くと動くプルバック式のてんとうむしが、絵本の上にあるコースを走ります。
ページごとに背景やコースが違うので飽きずに楽しめます。
てんとうむしは失くさないように絵本の中にケースがありますよ。すいすい走るてんとうむしに子どもは夢中になるでしょう。
各ページにはちょっとした言葉や、クイズ、語り掛けがあるので、あそんだり読んだりイラストに注目したりと様々な遊び方を楽しめるでしょう。
あそべる絵本⑥チャレンジミッケシリーズ
チャレンジミッケ⑧おもちゃとっきゅう/ウォルター・ウィック 作 糸井重里 訳/小学館
各ページには美しく細やかな写真があり、その横や下には文字が書かれています。
赤い汽車、泣いている赤ちゃん、丸い目玉など、モノそのものの名前ではなくモノのイメージが書かれ、読者はそれを探します。
すぐに見つけられるものとなかなか見つけられないもの、何を指しているかわかりにくいものなど、その項目はさまざま。
小さなお子さんなら大人と一緒に、小学校低学年からは自分一人でも楽しめる本です。
ミッケは多くの種類が出版されていて、どれも写真が色鮮やか。
どうやってこの景色を作ったのか?あとがきにも書かれていますので、見てください。
あそべる絵本⑦かわいいてんとうむし
かわいいてんとうむし/メラニー・ガース作 ローラ・ハリスカ・ベース絵/大日本絵画
10匹のかわいい「てんとうむし」が表紙にいる絵本。
ページを開くたびに、1匹ずつ減っていきます。
どこに行ったのかな?ちょっと寂しい気持ちになると最後にページには全ての「てんとうむし」が登場します。
「てんとうむし」を触ったり、穴に指を入れたり、「てんとうむし」の数を数えたりと遊び方もいろいろ。
1歳くらいから小学校低学年でも楽しめそうです。
しかけ絵本⑧ 仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界
仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界/ギヨーム・デュプラ著 渡辺 滋人訳/創元社
動物や昆虫はどんな風に世界を見ているのか、その見え方や視界の範囲について迫る科学図鑑的絵本です。
実際に動物や昆虫の目の部分をめくることができるしかけがあり、色や距離、方角などをどのように視覚で捉えているのかがよくわかります。
飼っている動物や身近な動物・昆虫が実は人間とは見え方が違っていることがわかり、大人でも驚く知識がいっぱい。
小学生の子どもなら一人でも読めますよ。
当たり前と思っていたことが実は違うんだと、様々な視野が広がる絵本です。
まとめ
様々なジャンル、年齢に対応できる楽しいしかけ絵本をご紹介しました。
ストーリーのある通常スタイルの絵本と並び、しかけ絵本は子どもが大好きな絵本です。
わくわく、どきどきする感覚と、だんだんしかけに慣れたきたときに覚える安心感は、子どもの心と脳を育てる何よりの刺激でしょう。
また、大きな年中・年長、小学生以上の子どもにとってのしかけ絵本は自分で読み進められる楽しさと、様々な知識や経験を得られる存在にもなります。
ぜひとも普段の生活や遊びにえひかけ絵本で彩りを添えてみませんか。