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絵本の読み聞かせっていつから?0歳児でもわかるの?

0歳児の赤ちゃんに絵本の読み聞かせをしても理解できないのでは?と思うかもしれません。
けれどパパやママの声を通してお話を聞き、絵本を見ることは、0歳児であってもとても嬉しく、たくさんの刺激になるんです。
0歳の赤ちゃんと絵本について繙いてみましょう。

0歳児の読み聞かせるメリット

赤ちゃんは生まれてどれくらいから視力が安定し見えてくるのでしょうか。
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.01から0.02くらいと言われています。
色の認識もはっきりできず、黒・白・グレーなら少し判別できるようです。

そして生後1週間くらいすると、赤・黄色・緑などの色が認識できるようになってきます。
15センチから30センチの距離が見えやすいと言われているので、パパやママが抱っこをして赤ちゃんの顔を見るとはっきり認識できる距離でしょう。

3か月くらいからはさらに視力が高くなり、動くものを目で追うようになります。
ですが、この時期は目よりも耳で聞く音や鼻で嗅ぐ機能の方が高いので、抱っこをしたり声を掛けてあげることが心地よく感じるでしょう。

6か月ごろからは、動くものを目で追ったり手で触ろうとしたりとさらに発達が進みます。

このように、様々な感覚が周囲の刺激や心の安定によって少しずつ成長していく0歳児。

パパやママの声や匂いが心地よく心が安定し、はっきりとした色合いの絵本やおもちゃを店ながら語り掛けることで、刺激を与え、成長発達を促していきます。

絵本は赤ちゃんの心を満たし成長を刺激するツールのひとつとして、0歳児にも大変有効なのです。

絵本をセレクトするコツ

0歳の赤ちゃんの発達を考えながら、親子での関りを楽しみたいですね!成長発達にぴったりな絵本とはどのような絵本なのでしょうか。

色がはっきりとした絵本

赤ちゃんにはふんわりとした優しい色合いの絵本を選びたくなりますね。

あまり刺激が強いと驚いてしまうような気がするかもしれません。

赤ちゃんの視力や見える色、見え方を考え、色のはっきりしたイラストの絵本を選びましょう。
単純な色使いの絵は、より良く見えるはず。

また、細やかなイラストよりも単純ではっきりした形に描かれているものがいいですね。

擬音が楽しい絵本

ストーリーがあるよりは、モノの絵になまえを添えている絵本や、そのものが出す音が表現されている本が楽しめるでしょう。

「ぎぎぎぎー」「ブーンブーン」「ママー」など、赤ちゃんが聞きやすく親しみやすい言葉や音にきっと関心を持つはず。

繰返し読むことでその絵本に慣れ、読むと体をゆすったり、あーなどと声を出して喜ぶようになります。

読んだ大人の心がやすらぐ絵本

0歳の赤ちゃんは絵本のストーリーや言葉はわかりません。

音のリズム、パパやママなど信頼する大人の声を聞く、好きな人がそばに来て語り掛けてくれること、これが赤ちゃんに絵本を読む最大の目的であり、メリットです。

赤ちゃんがじーっと絵本を見つめたり、喜んで体や手を動かしたりする反応は、パパやママにとっても喜びになりますね。

パパやママが絵本を読むことで赤ちゃんの心が安らぎ、その表情を見たパパやママも心が安らぐ…これがとても大切なことなのです。
ときには保護者自身が優しい気持ちになれる絵本をセレクトし、読み聞かせをしてみましょう。

舐めても平気!破れない!丈夫な素材の絵本

赤ちゃんは興味のあるもの、なんだろう?と関心を寄せたものを口に入れたり舐めたりして、確認することが多くあります。
これも赤ちゃんの発達の特徴ですね。

おいしそうな食べ物が出てくる絵本や、顔が描かれている絵本など、ページを舐めることが非常に多いんです。
また、月齢が進むと自分で絵本を持ちたがったりページをめくったりしたがります。

ちょっとしたお出かけのとき、気分転換にもなるかもしれません。
そんな様々な赤ちゃんの状況を考え、絵本の素材を選ぶのもポイントです。

ぺらぺらとした材質ではなく、ちょっと厚みがあったり、防水加工がしてあったり、布で出来ていたり、お風呂の中などでも楽しめる素材でできたいる絵本もセレクトしてみましょう。

月齢別のおすすめ絵本

0歳の赤ちゃんは日々成長していきます。
その日、その週、その月でできることや興味・関心がどんどん変化していくものですね。

月齢や赤ちゃんの興味、発達に合った絵本を選びましょう。
成長や発達には個人差があります。
だいたいの目安として、月齢別におすすめの絵本をセレクトしてみました。

0か月~3か月

生まれたての赤ちゃんは、ほぼ一日眠っています。
お世話に明け暮れた日々が1カ月ほど続くでしょう。

そこから3か月までの成長の中では、おきいている時間が少し長くなったり、退屈で泣いたり、ずっとそばにいてほしくてぐずったりすることも増えてきます。

そんな赤ちゃんの退屈しのぎや、パパやママが読むことでほっとできる絵本をご紹介します。

顔を認識できる赤ちゃんの喜ぶ絵本

「あかちゃん」tupera tupera/ブロンズ新社

丸いフォルムがかわいらしい絵本。
なぜ丸い形をしているかは最後のページで明かされます。

ページいっぱいに赤ちゃんや動物の顔が描かれていて、赤ちゃんも大注目。
じっと見つめることでしょう。

各ページの素材も厚みがあるから、赤ちゃんが自分で持ちたがるようになったときめくりやすいかもしれません。
また、角がないので安心かもしれませんね。

赤ちゃん顔がだいすき!

「かお かお ばあ」山口 真美・金沢 創 作/KADOKAWA

顔は赤ちゃんの興味をひくものがいっぱい並んでいますね。
その顔だけをピックアップした絵本です。

色も形もはっきり描かれ、明るさや暗さのコントラストも赤ちゃんに見やすいですよ。
顔認知学と乳児発達心理学の専門家・山口真美さんと、発達心理学専門家の金沢創さんの実験監修のもと、赤ちゃんとお母さんの実験や科学的な目を通して作られた絵本。

赤ちゃんは注目間違いなし!オシャレでポップなので、読んであげるパパやママも楽しい気分になるはず。
笑いあったり楽しさを共感したり、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しんでみて下さい。
ずっと手元に置いておきたい絵本です。

不思議な擬音に心惹かれる絵本

「ごぶごぶ ごぼごぼ」駒形克己 作/福音館書店

「ぷくぷくぷく」「ごーん」など不思議な擬音と何なのかわからないカラフルな形を楽しむ絵本です。
グラフィックデザイナーの作者が赤ちゃんの成長発達を観察し初めて作った赤ちゃんの絵本。

スタイリッシュで奥深く、赤ちゃんの頃はもちろん、いくつになっても様々な視点や角度から楽しめますよ。
赤ちゃんは意味のない擬音が大好き。

なぜかこの絵本を読むと、声を出して反応したり笑うことがあるんです。
赤ちゃんの心に寄添った、楽しい刺激のある絵本です。

3か月~6か月

ほとんどの赤ちゃんが首が座り、寝返りができるようになってくる時期。
首座りにより視力があがり、興味のあるものには手を伸ばして触れようとする姿も見られます。
ぜひ膝に抱っこしながら絵本を読んであげましょう。

しかけが楽しいボードブック

「はらぺこあおむし」ボードブック エリック・カール さく、もりひさし やく/偕成社

大人気の絵本「はらぺこあおむし」に、ちょっと小さめサイズで厚みのあるボードブックがありますね。
これなら赤ちゃんが自分で持ちたがっても安心。

中はちゃんとしかけ絵本になっていて、何度めくっても破れにくく頑丈な造りなので、気軽に楽しめます。
食べ物が出てくるシーンや、最後はちょうちょになるシーンは、何度見ても楽しいですね。

日本一売れている、赤ちゃんが笑う絵本

「いないいないばあ」松谷みよ子 ぶん・瀬川康男 え/童心社

1967年に発売された絵本。
赤ちゃんが笑ってくれる、うれしい絵本です。
その発行部数は680万部を超えるほど。
パパやママも小さな頃に読んでもらった絵本として、記憶に残っているかもしれませんね。

まだお話をしない赤ちゃんと、どんな風に関わればよいか、会話をするのが気恥ずかしい…遊び方がわからない、そんなパパやママにおすすめしたい一冊です。

はっきりとした色合いと輪郭に釘付けになる絵本

「どうぶつ いろいろ かくれんぼ」いしかわこうじ さく/ポプラ社

大人気の型抜きしかけ絵本。
きれいなカラーとシンプルな動物の形に惹かれます。

型抜きのページを開くとピタっと動物の形が浮かび上がるのがなんだか不思議でクセになりますよ。
動物の名前、鳴き声、英語と、様々な情報が書かれていて年齢が進んでも長く楽しめる要素がいっぱい。

また、ボードブックのように分厚い素材と角が丸い絵本なので、子どもが触ったり自分で見たりできる安心の絵本です。

6か月~8か月

お座りを自分でできるようになる時期。
それに伴って様々なことに興味がでてくる時期でもあります。
夜泣きがあって眠れず、疲れているパパやママも多いことでしょう。

少しずつ生活のリズムが整ってくるので、活動の節目に絵本を読んで次の活動へつなげるなど、絵本を上手に使ってメリハリのある一日を送るのもいいですね。
赤ちゃんの生活に寄添った内容の絵本のチョイスもしてみました。

自分の姿を重ね、追体験できる絵本

「おててがでたよ」林明子 さく/福音館書店

赤ちゃんが自分でお着換えをする絵本。
洋服から手や顔、足がでるシーンはとってもかわいらしいです。

まだ自分で着替えができない赤ちゃんも、パパやママがお着換えさせてくれるシーンを思い出し、自分と重ね合わせて楽しめるのではないでしょうか。

赤ちゃんのしぐさがたまらなく可愛らしい、読んでいても癒される絵本です。

あそべる!安心!布絵本

「Sassy あーそーぼ」La zoo作/KADOKAWA

はっきりしたコントラストとわかりやすいデザインのおもちゃや絵本が人気のSassy。
布でできた絵本は、めくったり、引っ張ったり、つかんだりできる様々な遊びの仕掛けがいっぱいです。

ベビーカーやベビーシートに付けられるストラップが付いているので、落とす心配もありません。
汚れたら洗って使えるのも清潔でいいですね。

くっつくの大好き!絵本と一緒にコミュニケーションを楽しもう

「くっついた」三浦太郎 作/こぐま社

赤ちゃんとのコミュニケーションに使える絵本。
パパやママとくっつくとなんだか楽しくて幸せな気持ちになるね!そんな気持ちを赤ちゃんに知らせながら共感できますよ。

文章のリズムが楽しくて笑顔になる赤ちゃんも多いのだとか。
絵本のページをめくるたび赤ちゃんとくっついてみてはいかがでしょうか。

8か月~1歳

はいはいやつかまり立ちをして興味のある場所へ動き始める時期。
生活のリズムが整い、夜長く寝るようになったり、お昼寝は午後からの1度だけになったり、食事はパパやママと同じテーブルで一緒の時間帯に食べるようにもなってきますね。

言葉の理解が進むので、かんたんな言葉であれば意味が通じたり、言葉を発する赤ちゃんもいます。
好奇心いっぱいの時期に読みたい絵本をご紹介します。

離乳食を食べるお手伝いをしてくれる絵本

「おさじさん」松谷みよ子 ぶん・東光寺啓 え/童心社

おいしいにおいに誘われてうさぎの坊やのところへやってきたスプーンの「おさじさん」。

とろとろのおかゆを坊やのお口へと運んでくれます。
ぽっぽーと運ばれる卵のおかゆは、きっとおいしいことでしょう。

離乳食や食事を楽しむとき、ちょっといやいやが始まって食事を嫌がったとき、絵本を読んでから食事をスタートしたら、もしかしたらスムーズに楽しく食事ができるかもしれません。

どこかなどこかな? 一緒に遊べるかくれんぼ絵本

「きんぎょが にげた」五味太郎 さく/福音館書店

現代っ子は本当に金魚が泳いでいる姿を見たことがないかもしれません。
魚の種類としてペットで飼われることも少なくなりましたね。

金魚は金魚鉢から逃げ出して、どこへいったのでしょうか。

お部屋の中の様々なものにまぎれている金魚を探すのは、とっても楽しい時間!指をさして金魚の居場所を教えてくれるようになると、パパやママもうれしくなりますよ。

くだもの大好き!食べるとおいしい!

「くだもの」平山和子 さく/福音館書店

写真かと思うほど写実的な果物のイラストが描かれた絵本。
果物のイラスト、果物の名前、そして「さぁ、どうぞ」と差し出してくれますよ。思わず絵本を舐めたりかじりついたりするお子さんもいるのではないでしょうか。

瑞々しくておいしそうな果物、季節を感じる果物がたくさん出てきます。
食事の前や後、おやつの時間に読んであげてはいかがでしょうか。

赤ちゃんにも絵本を読んであげましょう

0歳児の赤ちゃんにとって絵本はどんなメリットがあるのか、また、選び方のコツやオススメ絵本についてご紹介しました。
成長発達を促し、遊びやコミュニケーションのツールとして使える絵本。
ぜひたくさん読んであげてくださいね。