まだまだ続くステイホーム。お子さんが小さいとちょっとした外出もためらってしまいますよね。でも、おうち時間が増えてなにをしよう?もうそろそろいつもの遊びにも飽きてきてしまったな…
そんなときに活躍するのが絵本!絵本だってたくさん読んだよと思う親御さんもいるかもしれませんが、まだまだ子どもの興味をひく絵本はたくさんあります。
絵本を使うことで、子どもの情緒や脳の発達を促す効果もあります。そこで今回は、0歳児と過ごすおうち時間におすすめの絵本や選び方について紹介します。
目次
おうち時間には絵本が大活躍!
今年の夏も続くステイホーム。
そんな時に活躍するのが、絵本です!0歳と月齢の低い時期に、絵本を読み聞かせても意味がないんじゃないかな?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
子どもの脳や五感は0歳のときから、ぐんぐん発達します。
脳や五感が発達すると、よく笑ったり、反応を示したり、喃語を話したりと、子供の成長を感じることができます。
その発達を促すのにおすすめなのが絵本です。
せっかくのステイホーム。
普段読まないような絵本などを取り入れることで、親子の触れあいの時間が増えたり、子ども自身の世界が広がったりと、外出をしなくてもたくさんの経験をさせてあげることができます。
絵本の中には、たくさんの世界が広がっています。
子どもの知らないことや見たことないもの、聞いたことないものなど興味をそそるもので溢れているのです。
外出ができるようになったときのための興味づけとして、活用することもできます。
是非、この夏は絵本を使って、子どもとのおうち時間を楽しみましょう。
おうちにある絵本を活用しよう
おうち時間で活用する絵本はどんなものがいいのでしょうか?
おうちに既にある絵本も十分に活用することができます。
おうち時間に活用できる絵本の選び方を紹介します。
仕掛けのある絵本
0歳児のうちは言葉を理解することが難しいため、視覚に訴える絵本がおすすめです。
仕掛けのある絵本は飛び出す絵本や引っ張るとイラストが動くもの、穴が開いていて次のページに繋がりのあるものなど、見ているだけで子どもがわくわくして、視覚を刺激することができます。
また、ミラーがついている絵本などもあり、子どもの興味・関心を誘います。
仕掛けのある絵本は、月齢が上がってくると自分で動かしたり、手で触れたりするようになるため、指先を動かす訓練にも繋がります。
指先を動かすことで、脳が刺激され、脳の発達も促します。
ビビットカラーなどはっきりした色使いの絵本
0歳児の視力は未発達です。
細かい色を区別することはできません。
そのため、淡い色や似たような色が多い絵本は、あまり子どもの興味を引くことはできません。
0歳児におすすめの色使いは、白や黒、赤などはっきりとした色だと、子どもも認識しやすく興味をもつことができます。
はっきりとしたカラフルな絵本を選ぶことで、色があるということを徐々に認識していくきっかけになります。
動物の鳴き声や擬声語を多く使った絵本
「わんわん」「がちゃがちゃ」「ぶーぶー」など、物から発せられる音や動物の鳴き声、物や人の心情を現した擬声語を多く使った絵本がおすすめです。
擬声語はオノマトペとも呼ばれています。
擬声語を使った絵本は、何度も同じ言葉を反復するため、耳に残りやすくリズム感もいいため、聴覚に刺激が与えられます。
また、物には音があると理解するようになると、絵本にでてきた擬声語を身の回りの音に当てはめて喃語を話したり、初めて聞いた音にも反応を示すようになります。
擬声語が多く使われる絵本を読むことで、表現力や想像力を養うのにも効果的です。
スキンシップに繋がる絵本
絵本の中には、スキンシップを題材にした絵本も多くあります。
スキンシップは子供にとって、親の愛情を感じるだけでなく、身体的発達や脳の発達にも効果があります。
また、スキンシップを繰り返すことで、大切な人や物への接し方が自然と身につき、ぬいぐるみや人形を大切にしたり、愛情表現を覚えることで精神的発達を促すことができます。
また、どんなスキンシップがいいのか?初めての子でスキンシップに戸惑うときなど、親が自然とスキンシップを取り入れられるきっかけにもなります。
スキンシップは照れくさいと思っている親御さんも、絵本をきっかけにすると自然とスキンシップをとれるようになりますよ。
ステイホームにおすすめの絵本5選
どんな絵本を選ぶと楽しいおうち時間を過ごせるかわかったところで、ステイホーム中に読みたいおすすめの絵本を紹介します。
是非参考にしてお子さんと読んでみてくださいね。
~生後3ヶ月くらい
首がすわる前の時期は、自分の思い通りに身体を動かすことができなかったり、色の認識も未熟なので、仕掛け絵本や指先を使う絵本よりも、カラフルで聴覚を刺激できるような絵本がおすすめです。
この時期にたくさんの音に触れることで、言語の発達にも効果があります。
また、音から物を連想したり、認識することで擬音語や喃語の発達を促します。
身近にいる動物が多く登場する絵本。
登場するのは、犬、猫、ブタ、牛、ゾウなど。
その動物たちの鳴き声に一つひとつ触れることができ、子どもの聴覚を刺激してくれます。
まだ、言葉が理解できない月齢なので、擬声語はとても効果的です。
ページをめくるたびに動物の位置が変わったり、文字の大きさで鳴き声の大きさもわかるようになっています。
次から次へと新しい動物が登場し、ストーリーや状況の説明文は一切ありませんが、子どもには動物が楽しそうにしている雰囲気が伝わります。
絵本の中では、たくさんの鳴き声が出てくるので、読み聞かせるときはその動物になりきって読んであげることで、子どもも興味を示すようになります。
また、ページによって鳴き声が大きい動物、小さい動物がいるので、声の大きさも変えてあげると、飽きずに変化を楽しむことができます。
②じゃあじゃあびりびり/まついのりこ
ファーストブックとしても人気の「じゃあじゃあびりびり」は初版が1983年と、長い間多くの親子に愛されている絵本です。
ファーストブックとして人気の理由の一つとして、ボードブックという点です。
子どもが噛んだり、投げたりしても安心です。
絵本に登場するのは車や動物、紙など身近なものばかりです。
その一つひとつに擬声語がついていて、子どもは擬声語におもしろさを覚えます。
また、色使いがカラフルで飽きさせません。
見開きページに物の音が1つずつでてくるので、大きな絵に子どはわくわくします。
音に合わせて文字の配置も変わるので、想像が豊かになります。
読み聞かせるときは、実際の鳴き声や物のスピードに合わせて読んでみましょう。
そうすることで、単調にならず、子どもも飽きずに最後まで楽しく聞くことができます。
③だっだぁー/ナムーラミチヨ
「だっだぁー」もボードブックとなっていて、ファーストブックとして人気の絵本です。
登場するのは、カラフルなお化けで色使いが子どもの視覚を刺激します。
この絵本は、擬声語がメインとなっていて、いろいろな擬声語や喃語に触れることができ、子供の言語の発達に効果があります。
また、お化けにも様々な表情があり、その表情に合わせた擬声語が使われているので、子どももどんな感情のときにどんな擬声語が使われているのかなど、想像力を養うことができます。
お化けの表情や雰囲気に合わせて、声のトーンや読み方、表情を変えるだけで、子どもの笑顔を誘うことができます。
たくさんの音に触れることで、徐々に身についていき、普段の生活の中で擬声語や喃語として現れるようになっていきます。
表現力や言語の発達にとても効果的な一冊です。
生後3ヶ月~生後半年くらい
①なーんだなんだ/カズコ・G・ストーン
「なーんだなんだ」はとてもリズミカルな絵本で、歌を歌っているように読み聞かせることができる絵本です。
この絵本は1冊全て読み終えるとパンダが登場するようになっています。
最初は耳の一部だけ、今度は目、次に鼻と少しずつ見えてくることで、次は何が出てくるのかな?これはなにかな?と子どももわくわくしながら、読むことができます。
また、次はなにか、これはなんなのかと考えることで想像力が養われます。
また「なーんだなんだ」と毎回同じ言葉を使っているので、子どもの耳に残りやすく、集中して聞ける理由の一つと言えます。
が赤く、モノトーンのパンダを使っているので、色の認識が未熟な子どもでも、絵を認識しやすい絵本です。
リズムに乗って読んだり、「なーんだなんだ」と少し溜めを作って読んであげることで、子どものわくわく感を高めてあげることができます。
②しましまぐるぐる/かしわらあきお
ファーストブックでも特に人気の「しましまぐるぐる」。
カラフルな色使いとインパクトのある模様が特徴の絵本です。
見開きページ一面にぐるぐるとした模様が広がり、子どもの視覚を刺激します。
しま模様は白と黒が使われているので、子どももしっかりと認識することができます。
ページをめくるたびに、しま模様がへびやキャンディー、すいかなどいろいろな物に変身しているように見え、子どもの好奇心をくすぐります。
読み聞かせると、リズム感のある絵本だということがわかり、読んでいる大人も楽しく読むことができます。
ぐるぐるとしたイラストに食い入りがちですが、リズム感を大切にして読むことで、子どもの集中力が続くでしょう。
③ぎゅうぎゅうぎゅう/おーなり由子・はたこうしろう
「ぎゅうぎゅうぎゅう」はスキンシップを題材にした絵本です。
抱きしめることの大切さを教えてくれます。
どんなものを“ぎゅう”とするのか、“ぎゅう”とするとどんな感じがするのか、感触や匂いまでも連想できる絵本です。
イラストも優しさが感じられ、スキンシップの温かみを感じることができます。
スキンシップを題材にしたこの絵本を読み聞かせることで、親子にも触れあいが生まれます。
スキンシップは子どもの心身の発達にいい影響があるので、是非取り入れたい一冊です。
各ページに登場する“ぎゅう”に合わせて、手や身体、物を抱きしめてあげると子どもも“ぎゅう”をイメージしやすくなります。
スキンシップに慣れていない親御さんにもおすすめの絵本です。
生後半年~
生後半年もたつとお座りができたり、つかまり立ちをはじめたり、はいはいをはじめたりと、とても活発に動き出します。
自分の身体を思い通りに動かせるようになってきたこの時期は、仕掛け絵本や指先を使う絵本、少しストーリー性のある絵本がおすすめです。
①がたんごとんがたんごとん/安西水丸
「がたんごとん がたんごとん」は、コップやスプーン、哺乳瓶や果物、動物などが次から次へと汽車に乗っていくお話です。
必ずセリフには「がたんごとん がたんごとん のせてくださーい」と盛り込まれていて、リズム感のあるお話になっています。
登場するキャラクターも子どもが普段から目にするものばかりなので、子どもも興味を持ちやすく、親近感のわく絵本です。
同じ言葉を反復するので、読み聞かせると耳に残り、子どもが何度も読んでほしい絵本になります。
最後には一緒に汽車に乗ってきた仲間と女の子が食卓を囲むシーンがあり、ちょっとしたストーリー性のある絵本です。
子どもの想像力を掻き立てるのに、おすすめの一冊です。
②どうぶついろいろかくれんぼ/いしかわこうじ
「どうぶついろいろかくれんぼ」は型抜きがされた、仕掛け絵本になっています。
身近な動物がたくさん登場して、子どもは興味津々です。
型抜きがされた動物が次から次へと登場して、それを連想しながら読んでいく絵本です。
ページ全体に一色の色が使われていたりして、とてもユニークな絵本です。
子どもが、動物を想像しやすいように、ヒントとして動物の鳴き声が書かれています。
動物の鳴き声という擬声語を使っているので、鳴き声を聞くだけで自然と考えるようになります。
また、ページ一面に使われた色や動物の名前は日本語の他に英語表記もあり、小さい時から外国語に触れるきっかけになります。
小さいころは意味はわかる必要はなく、他の言語での表現の仕方があることや、音として外国語を捉えることで、英語への苦手意識をもつこともなくなります。
ビビットカラーをメインに使ったカラフルな絵本で、子どもにも人気の絵本です。
③たまごのえほん/いしかわこうじ
「たまごのえほん」は、たまごから生まれるさまざまな動物が紹介される絵本です。
ページの左側にはたまごの形やたまごの割れる音が書かれていて、右側には仕掛けがあり、たまごを上下、右と3方向に開くと、たまごが割れて動物の赤ちゃんが生まれます。
動物の鳴き声やなんの赤ちゃんが生まれたかが書かれています。
たまごを割る(ページをめくる)動作は、指先を動かすトレーニングになるので、脳の発達や動作訓練に最適です。
また、読み聞かせるときのポイントとして、たまごの割れる音の表現も大切ですが、たまごから動物が生まれるときの音の表現を工夫してあげると、子どもも夢中になります。
作者がユニークな音で表現しているので、注目して読み聞かせてみてくださいね。
大人もこの動物のたまごはこんな形をしてるんだと新しい発見があり、子どもとの対話にも繋がります。
まとめ
ステイホームでは、お子さんとたくさんのコミュニケーションを取るチャンスです。
いつもと違った絵本を使って、我が子がどんなことに興味があるのか、好きなのか、喜ぶのかなど新しい発見をすることもできます。
絵本は子どもの脳の発達や精神的発達、身体的発達に役立つアイテムです。
ステイホームでやることがないなと感じた時間やちょっとした隙間時間を使って、お子さんと楽しんでみてはどうでしょうか?