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赤ちゃんでも楽しめる!初めての絵本との出会いに見せたい5冊

0歳児の赤ちゃんでも絵本を楽しめるの?
どんな絵本を選んだらいいのかわからない、そんな風に感じている保護者の方が多いかもしれません。
0歳の赤ちゃんでも絵本を十分に楽しめるんです。
0歳児にはどんな絵本がおすすめなの?
どんな本だと喜ぶの?
様々な疑問にお答えしながら選ぶときに大切にしたいポイントも一緒にご紹介します。

赤ちゃんでも絵本の意味がわかる?どんな本を選べばいいの?

お父さん・お母さんの声や呼びかけに目を向けたり、反応したり、笑顔を見せるようになる赤ちゃん。
一日いちにち成長していきますね。
長く詳しいストーリー性のある絵本はまだ難しくても、保護者とのコミュニケーションのひとつとして絵本を一緒に読むのはとても大切なことです。
大好きなお父さん・お母さんの声を耳にすること、抱っこなど触れ合いながら絵本を見ることは、赤ちゃんにとってとても大切な時間になり、絵本は保護者と同じように安心する存在となっていくことでしょう。

また、読み聞かせをする大人も、子どもの心に寄添い共感したり、表情を読み取ったり、子どもを抱くことで体温を感じるなど、様々なコミュニケーションをはかることができます。
子どもの好きなものや、関心のあるものを知ることができ、子育ての幅が広がったり、楽しみが増えたりすることでしょう。
赤ちゃんとの関りは、会話を通したコミュニケーションがまだ難しい時期なので、保護者は育児をする中でストレスや疲れを感じやすい時期でもあります。
絵本を通した子どもとの触れ合いによって、親子の絆が深まり、お互いに大切な時間となるのです。

それでは、赤ちゃんの絵本を選ぶときにどのようなポイントがあるのかをご紹介します。

単純で色のはっきりしたイラストのもの

赤ちゃんが目で物をとらえて認識するには、はっきりとした色と輪郭で描かれ、分かりやすいものおすすめします。
色が柔らかく細かく絵が描かれたものは、認識しにくく関心をもちにくいのです。個人差はありますが、生後4か月~6か月で全ての色が見え、正常な視力を持つようになると言われています。
それでもまだ、視力は大人と同じようにはあがっていません。
そのため、赤ちゃんには色のコントラストがはっきりした絵本を選びましょう。

内容が短いもの、単純で身近なもの

赤ちゃんは絵本のストーリーについてはまだ理解が難しい時期です。それでも繰り返される言葉や、リズミカルさを楽しんだり、お父さんやお母さんの語り掛けに喜びを感じるものです。りんごの絵が描かれ、「りんご」と読むだけでも、十分な刺激となります。また、少しずつ認知する能力が成長してくると「りんご」と読むと、んー!と指さしをして、自分も知っている、りんご食べたね、りんごがあったね、と様々な意思表示をしてくるようになります。1歳を過ぎる頃になると、「りんご」「あったね」などと言葉にするようにもなります。
0歳児の赤ちゃんに絵本を読むことは、赤ちゃんが言葉にして表現できなくても、耳や目から脳や心へ多くの刺激をもたらせているのです。
さらに、同じ絵本を繰返し読むことで「知っている」「前も見た」という安心感を得ます。保護者に感じるのと同じ安心感を絵本を通して得ることができるのです。子どもにとって安心感を得られる大好きな存在が増えることは、成長する上でとても大切なことですね。
絵本とは、そういった子どもの心の安心材料にもなるのです。

材質が丈夫なもの・または手触りの良いもの

赤ちゃんは初めはおとなしく読み聞かせに応じていますが、少しずつ絵本自体に関心を示すようになります。舐めたり引っ張ったり、噛んだり、投げたりと絵本を試すかのように様々な扱いをします。
びりびりと破れやすい本もありますが、そういった本はお父さんやお母さんがしっかり保管しておきましょうね。
もしも赤ちゃんにも持たせて感触や感覚遊びも目的とする場合の絵本は、材質が丈夫なものを選びましょう。
例えば、ページに厚みがあるもの、濡れても大丈夫なコーティングが施してあるもの、ビニール素材のものなど、様々な素材で作られた絵本があります。
また、布絵本やスポンジのように中綿が入ったもの、お風呂場やプールなどへ持って行けるものもあります。
赤ちゃんに持たせるのならそういった丈夫で危険のない絵本を持たせ、そばで見守りながら遊ばせるのも良いでしょう。

0歳児に読み聞かせたいおすすめの絵本5冊

それでは具体的にはどのような絵本がよいのでしょうか。絵本は毎日のように新しいものが発売されていて、書店にも多くの絵本が並んでいます。どんな絵本を選んでい良いのか迷ってしまうことでしょう。
今回は、その中でも昔から読み継がれ、子どもやお父さん・お母さん、保育士や幼稚園の先生方に人気があり、ずっと長い間大切にされてきたオススメをご紹介します。

①「じゅあじゃあびりびり」まついのりこ・作絵/偕成社

・みどころ
はっきりとした線、身近なイラスト、繰り返されるリズミカルな言葉、子どもの好きな擬音、厚みのある素材と、全てのおすすめポイントが凝縮された絵本です。
赤ちゃんが喜ぶ絵本として定番の一冊ですね。
ページを開くたびに絵本の真ん中にイラストがあるわけではなく、端っこだったり下だったりするところもわくわく感がアップするポイントでしょう。

・読み聞かせのポイント
ゆっくりと読み進めましょう。「いぬ わんわんわん」など、少し間を置きながらが良いかもしれません。お話しができるようになると、保護者が「いぬ」と読むと子どもが「わんわん」と言うようになります。絵本を通して子どもと保護者が言葉のやり取りを楽しむことで、さらに絵本に愛着がわくことでしょう。

・この絵本を通して期待できることは?
初めて読むときは、カラフルな色彩と単純で分かりやすい絵、言葉の擬音に楽しめるはず。繰り返すうちに家庭にもあるような身近なものが描かれていると気づきます。1歳~2歳になると絵本の言葉を覚えて、一緒に言うようになったり、この絵本の内容を真似て「ねこ にゃんにゃん」「雨 ざーざー」と言うようになったりもします。
紙質は厚みがあるので丈夫。表面もすぐには水分が染み込まないようにコーティングがしてありますよ。
0歳児の時だけじゃなく、1歳、2歳と成長しても楽しめる絵本です。

②「おつきさま こんばんは」林明子・作/福音館書店


・みどころ
赤ちゃんは人の顔が大好きです。目や鼻・口のある「おつきさま」の表情が様々な変化したり、見えなくなったりするこの絵本は、赤ちゃんにぴったり。雲に隠れて見えなくなったあとはにっこりとやさしい笑顔になるお月さまに、赤ちゃんもきっとにっこりと笑顔になることでしょう。ストーリーをすすめてくれているかのような二匹の猫のしなやかなシルエットもステキですよ。眠る前の定番の絵本となりそうです。

・読み聞かせのポイント
短いながらもストーリー展開があるので、ゆっくりと赤ちゃんの反応を見ながら読み進めていきましょう。お月さまが登場するシーン、お月さまが隠れて見えなくなるシーン、出てきて笑顔になるシーン、そして裏表紙と、全てにストーリーと絵の面白さ素晴らしさがあります。お月さまが舌ベロを出すシーンは、一緒に真似ても楽しいですね。

・この絵本を通して期待できることは?
かんたんな起承転結を楽しむことができるので、登場→いなくなる→再登場とお話しの展開とお月さまの表情を子どもと一緒に楽しみたいですね。いたね、いなくなっちゃったね、笑ってるね、舌出してるね、と言葉を添えても良いかもしれません。また、おうちの外にもお月さまいるかな?と一緒に窓の外を見て、眠りに導くのも良いでしょう。
林明子さんの表現する独特の優しい表情は、きっと成長と共に出会う絵本の中にも登場するはず。初めての林明子さんの絵本としておすすめしたい絵本です。

③「どうぶついろいろかくれんぼ」いしかわこうじ・作/ポプラ社

・みどころ
初めてのしかけ絵本としてぴったりな絵本です。各動物には、はっきとした単色を使っているから輪郭がはっきりとしてとても分かりやすくなっています。また、丈夫な素材なので子どもの手が切れてしまったり絵本が破れてしまう心配もありません。
ページをめくるたびに、今まで登場した動物たちがページに描かれ増えていくのも楽しいしかけです。

・読み聞かせのポイント
なんの動物が現れるかクイズ形式の文章となっています。子どもが答えられなくても次のページでヒントや泣き声が書いてあるので、飛ばすことなくくまなく読んであげましょう。
これはなにかな?次はどんな動物が出てくるかな?と声をかけながら、一緒にわくわく感を楽しみたいですね。

・この絵本を通して期待できることは?
この絵本の中に登場する動物はとても身近な動物ばかり。特徴的な動きや泣き声などもクイズ形式で書かれているので、動物の名前や鳴き声を覚えらるでしょう。また、色の名前も記されているので、一緒に覚えられそうですね。ページに空いた動物の「型」をぱたぱたと繰り返し開き、不思議な感覚や新しい視覚の刺激を楽しむこともできます。

また、この絵本にはどうぶつのほかにも「のりもの」「くだもの」「やさい」などシリーズがたくさんあります。お子さんとのお出かけにも持って行きやすい丈夫な素材なので、オススメですよ。

④「くだもの」平山和子・作/福音館書店


・見どころ
赤ちゃんが離乳食を始めるようになったら読みたい本。果物がまるでそこにあるかのような写実的な表現で描かれた絵本です。様々な季節の果物を、きれいにカットしたり皮をむいたりし、「さあどうぞ」と差し出すように描かれていて、これを見た赤ちゃんやお子さんはみんなよだれを垂らすほど。中には絵本の匂いを嗅いだり、手を伸ばしたり、ページを舐めようとするお子さんもいるほどです。

・読み聞かせのポイント
ゆっくりと一緒に果物の絵を見たり赤ちゃんの反応を見ながら次のページへ進みましょう。あまり好んで見ないようなら、実際に果物の皮をむいたりカットしたりして見せ、食べさせてからこの絵本を読むと、喜ぶこともあります。
絵本の中の果物に触れ、取り出すようにし「さぁ、どうぞ」と赤ちゃんの口元へ運んであげても喜びますよ。

・この絵本を通して期待できることは?
食事の前やおやつの前に読むことで、食欲が増すかもしれません。読み聞かせするというよりは、親子のコミュニケーションを楽しむために素材になる絵本かもしれません。絵本は書いている文章をアレンジせずに読み聞かせることが基本なのですが、この本に限ってはおいしそうね、いちご大好きだものね、はい、一緒に食べようね!などと会話が弾むことでしょう。

⑤「がたん ごとん がたん ごとん」安西水丸・作/福音館書店


・見どころ
のせてください、がたんごとん、の繰返しのシンプルなストーリー。赤ちゃんのおなじみのアイテムが次々と電車に乗り込みます。シンプルではっきりとした色使いが目をひくイラストは、最後に全ての乗客が食卓に集まる場面まで心をつかみます。

・読み聞かせのポイント
シンプルな言葉と構図の絵本なので、赤ちゃんへ様々な声かけができますよ。「次はだれがくるかな?」「まだ乗る人はいるかな?」と絵本への関心や期待を高めながら読み進めていきましょう。

・この絵本を通して期待できることは?
言葉やストーリー展開の繰り返しは、子どもに安心感を与えます。絵本を長い期間に渡って繰り返し読むたびに子どもの反応が変わり、成長を感じられることでしょう。最終的には自分で読むようになりますよ。そんな日がいつか来ると思いを馳せながら、成長を楽しみに読み聞かせてはいかがでしょうか。

まとめ

0歳児の赤ちゃんでも、絵本を通して色や形、お父さん・お母さんの優しい語り掛ける声に刺激を受け、安心感を得るものです。まだ小さいからわからないかも…と考えることなく、絵本の選び方のポイントを参考に、読み聞かせをしてみませんか。
きっと親子の想い出の時間にもなることでしょう。