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子どものキャリア教育とは?「お仕事」絵本で考える子どもの未来

子どものキャリア教育とは?「お仕事」絵本で考える子どもの未来

2020年度から始まった学校の「新学習指導要領」にも明記されている「キャリア教育」
キャリア教育は、子どもの未来と社会をつなぐ教育として、今とても注目されています。

今回は、キャリア教育とは何か、子どもとキャリア教育について解説します。
さらにキャリア教育につながる、「お仕事」がテーマの絵本を6冊ご紹介します。
是非、参考にしてみてください。

未来と社会へつなぐ!子どものキャリア教育

以下ではキャリア教育の定義と背景、ご家庭でできるキャリア教育について解説します。

キャリア教育とは?その背景とは?

「キャリア教育=職業教育」というイメージがありますよね。
実は、キャリア教育は職業教育とは区別され、将来の就職を含めたより幅広い意味が含まれています。

文部科学省の定義によると、キャリア教育とは「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」のこと。

そしてキャリア発達とは、「社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程」のことです。

このことから、キャリア教育は、就職を含めた、一人一人が自立し、自分らしい生き方を実現するための態度、能力、知識、技術などの教育全般を指します。

学校の職場体験や職場見学、職業インタビュー、進路選択の他に、グループ活動、係活動など学校で行われているあらゆる教育活動が、キャリア教育につながっているのです。

では、なぜ、今キャリア教育が注目されているのでしょう。

それは、子どもたちが育つ社会環境と関りがあります。

現代の子どもたちは、IT化・情報化、グローバル化など変化の激しい社会に対し、柔軟に対応していくことが求めらています。
子どもたちにとってますます「自立」や「自分らしい生き方」が大切になってきたことが、キャリア教育が推進されている理由です。

以上のことから、キャリア教育とは、子どもが社会の中での役割を担いながら、「自分らしい生き方」を実現するための教育全般であり、変化の激しい現代社会の中で、今とても重要されていることが分かりますね。

家庭でもできる!キャリア教育

実は学校だけではなく家庭でも、キャリア教育を実施することが出来るのです。
また学校に通う小学校以上の子どもだけではなく、幼児期の子どもからでも始められます。

具体的には、大人が自分の仕事について語る、子どもと将来の夢について話し合ってみる、子どもの好きなものと関わる仕事を調べてみるなど、夢や目標・好きなことを一緒に考えること。
また、日々のお手伝いや子どもに何かの役割を持たせるなど、日常でできる経験もキャリア教育につながります。

子どもの未来と社会へつなぐキャリア教育。
子どもと過ごす日常の中で、少しでもいいので、キャリア教育を意識して取り入れてみてはいかがでしょうか。

キャリア教育にもなる!「お仕事」絵本を読むメリットとは?

ご家庭でできるキャリア教育には、様々な方法がありますが、その中でも「お仕事」をテーマにした絵本を子どもと一緒に読むこともおすすめ。
以下では、「お仕事」絵本を読むメリットを2点挙げています。

メリット①:「働くとは何か?」を伝える

そもそも、「働くってどういうこと?」と疑問に感じる子どもも多いはず。
なんとなく、周囲の大人たちが働いているのは分かるけど、実際はどんなことをしているのか分からない。
そんな子どもたちに、「お仕事」絵本は、様々な人たちが働く様子を、イラストや文章にして具体的に伝えることができます。
絵本を読んだ後は、是非、大人も自分のお仕事について子どもに語ってみてください。

メリット②:様々な生き方を学ぶ

「お仕事」絵本は、ただ子どもたちに様々な職業を紹介するだけではありません。

働く人の苦悩や喜び、態度、目標を子どもに伝えることができるのも「お仕事」絵本。
絵本の登場人物たちが、どのように考えて生きているのかなど、その人たちの「生き方」を学ぶことができます。

子どもたちは、絵本の様々な生き方を通して、社会の中での自分の役割や、「自分らしい生き方」を模索するきっかけになるので、キャリア教育にピッタリ。
また、生き方は一つだけではないのだと、視野を広げることもできます。

幼児・小学生以上におすすめの「お仕事」絵本6選

幼児・小学生以上におすすめの「お仕事」絵本を6冊ご紹介します。
中には、大人まで読める絵本も。
是非、参考にしてみてください。

おおきくなったら なにになる?/フランソワーズ・セニョーポ


おおきくなったらなにになる? | 偕成社 | 児童書出版社 (kaiseisha.co.jp)

対象年齢は、3・4歳~。
船乗り、冒険家、ペット屋、ケーキ屋……
「みんなはなにになりたい?なにしたい?」と子どもたちに問いかける形式の絵本。
様々な職業についても紹介します。

子どもたちは、絵本を読んで「わたしは/ぼくは○○になりたい」と楽しそうに答えてくれます。
もちろん、年齢によってなりたいものは変わっていきますが、少しでも自分の未来について意識したり、自分の好きなものについて考えたりするきっかけにも。
大人と一緒に読むのにピッタリの一冊。

どんぐりむらのぼうしやさん/なかやみわ


どんぐりむらシリーズ『どんぐりむらのぼうしやさん』 | 学研出版サイト (gakken.jp)

幼児から小学生向けの絵本。
どんぐりのぼーたちは、どんぐり村の帽子屋さん。
村で帽子がなかなか売れないので、町で売ることに。
ある日、ねずみの親子が帽子を買ってくれたのですが……

仕事でうまくいかないことも多い。
けれど、どんぐりたちは、どのようにしたら帽子が売れるのだろうと常に試行錯誤しながら仕事をしています。
その前向きな生き方に、大人や子どもも勇気づけられる一冊です。
カバーには着せ替えができるおまけも付いているので、おもちゃのようにも楽しめます。

しごとば/鈴木のりたけ


ブロンズ新社 – しごとば (bronze.co.jp)

幼児から小学生以上にもおすすめの絵本。
美容師・新幹線運転士・すし職人など9つの職業とそれぞれの仕事場を紹介。
仕事の現場をリアルに再現しているのが特徴です。
使っている道具や、仕事の一日の流れも詳しく説明。

子どもが読めば、仕事に対する具体的なイメージが湧きます。
新幹線の運転士が、すし職人のすしを食べたりと、仕事や人は繋がっているのだと実感します。

ぼくのママはうんてんし/おおともやすお


ぼくのママは うんてんし|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)

幼児から小学生以上にもおすすめの絵本。
運転士のママと、看護師のパパ、保育園に通うのぞむと妹。
ママの誕生日にのぞむは、パパと妹とある計画を立てるのですが……
ママの誕生日を通して、ママやパパの仕事、日々の暮らしを描いている作品。

普段あまり目にしない両親の働いている様子や、両親の仕事に対する熱い思いが伝わります。
家族で支え合っている姿や、保育園の友人たちの優しさに心が温まります。

新装版 ともだち/太田大八


『新装版 ともだち』(太田 大八)|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)

ケンカが強いいしまるくん、背が高いかなもりくん、暗算が得意なけいこちゃん……。
クラスで一緒のお友達は、20年後何をしているのかな。

小学生の読み聞かせにピッタリな一冊。
少し古い本ですが、優しい文章とお話で、今の子どもたちや大人の心にも響きます。
自分だけではなく、友だちが将来何になるのか、何が好きで得意なのかを考えるのも楽しい時間になりそうですね。
大人になること、成長するのが待ち遠しくなる一冊です。

ルリユールおじさん/いせひでこ


『ルリユールおじさん』(いせ ひでこ)|講談社BOOK倶楽部 (kodansha.co.jp)
パリが舞台の絵本。大人も楽しめます。
ルリユールおじさんは、製本職人。
おじさんのお店に訪れたソフィーは、ばらばらになった植物図鑑を直してもらえるよう、おじさんに依頼するのでした。

ルリユールおじさんの手によって本が丁寧に修復されていく過程に、とても感動します。
仕事人の誇りも感じさせます。
ソフィーが大人になった話も描かれているため、一つの出会いが未来へとつながっているのだと教えてくれる絵本です。
絵本の柔らかな、美しい水彩画にも注目です。

「お仕事」絵本の選び方

以下では、「お仕事」絵本の選び方のポイントを3点挙げています。

選び方①:励まされる話を選ぶ

登場人物たちが頑張っている姿や、仕事に対して前向きな姿勢が描かれている絵本を読むと、大人や子どもも励まされますね。
今頑張っていることに対して自信を持つことや、未来に希望を持つことが出来るので、子どもが励みになるような絵本を選んでみましょう。

選び方②:子どもの悩み別で選ぶ

子どもの今抱えている悩みによって、絵本を選ぶのもおすすめです。
子どもは今何を悩んでいますか。

将来何をしたいのか分からないのであれば、様々な職業が紹介されている絵本
なりたい職業はあるけれど、具体的に何をしたらいいか分からないときは、興味のある職業がテーマの絵本
今挑戦していることに自信がない時は、登場人物たちが仕事を前向きに頑張っている絵本

このように、悩み別で絵本を選ぶと、選びやすくなりますよ。

選び方③:わかりやすい絵本を選ぶ

まだ仕事に関するイメージが湧かない子どもには、難しく、抽象的な話より、シンプルで分かりやすい話の絵本を選びましょう。
話だけではなく、文章もイラストもはっきり何を示しているのかが分かるものを選ぶといいです。

まとめ

以上より、子どものキャリア教育について解説し、ご家庭でできるキャリア教育として、「お仕事」に関する絵本を読むことのメリットを挙げました。さらにおすすめの「お仕事」絵本を6冊ご紹介しました。

「お仕事」絵本は真面目なテーマではありますが、面白い話や感動する話も多いので、子どもも大人も楽しい時間を過ごせるでしょう。
是非、キャリア教育の一つとして、「お仕事」絵本を子どもと一緒に読んでみてください。

著者について

株式会社ADrimばぶスク編集長・サブスク事業責任者ばぶスク編集部
「おもちゃのサブスク(おもちゃのサブスク.jp)」「絵本のサブスク(絵本のサブスク.com)」など”0~6歳までの乳幼児の教育支援”をウェブサービスを一貫して行っています。
絵本や知育玩具の提供を通して、大切な子ども(みらい)の良い成長を追求いたします。

保有資格:絵本セラピスト

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