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失敗しても大丈夫!子どものチャレンジを応援する絵本

失敗しても大丈夫!子どものチャレンジを応援する絵本

頑張って何かに挑戦・チャレンジする子どもの姿を、大人は日常においてたくさん見ることができます。
小さな子どもであれば、お着替えやトイレトレーニング、言葉を覚えるなど。
大きくなると、保育園や幼稚園、学校の行事、勉強やスポーツ、習い事など。

出来ることや挑戦したいことが増えていく分、失敗も同じくらい経験するでしょう。
中には、「挑戦したが失敗してしまった」「チャレンジしたいが、失敗するのが怖い」と落ち込み、悩む子どもも。
今回は、子どもの失敗を恐れる気持ちやその時の周囲の対応について解説し、子どもの「チャレンジ」を応援してくれる絵本をご紹介します。
是非、参考にしてみてください。

子どもが失敗を恐れるのはなぜ?

子どもが失敗を恐れるのはなぜでしょう。
実は、「失敗を恐れる気持ち」は、子どもの発達において、ごく自然なこと。

子どもは2~3頃になると、周りに対して積極的に行動をする一方で、排泄の失敗など失敗も多く経験することに。子どもは失敗を経験したことで、「恥ずかしさ」や「自分の力に対する懸念」が生じます(発達心理学者・エリクソンより)。

さらに、4~5歳になると、幼稚園や保育園の友だちと自分を比較するようになり、自分が他の人のより出来ないと分かると、挑戦することを恐れるように。

このように、子どもが失敗を恐れるのはとても自然なこと。
むしろ「恥ずかしい」という気持ちが芽生えたり、他人を意識するようなったりと、子どもは成長しているとも言えるでしょう。

とはいえ、その中でも過度に失敗を恐れる子どももいますね。

理由として、例えば、過去の失敗体験がトラウマになっている、「完璧主義」、「いい子でいなきゃいけない」という思いがある、身体や心の発達がゆるやかであるなど。

そういった子どもは、失敗を恐れるよりも、失敗して笑われたり嫌われたりすることの方が怖いと感じます。

そのため、周囲の態度や対応、サポートは、子どもが失敗を乗り越え、次に向かって挑戦できるかどうかの鍵となります。

子どもが失敗を恐れないための周囲のサポートとは?

前述したように、子どもが「失敗を恐れずにやってみたい!」「前回は失敗したけどまた挑戦したい!」と思えるようになるためには、周囲からのサポートが必要。
以下では、周囲ができるサポートを2点挙げています。

①:失敗しても大丈夫な環境を作る

大人が「失敗しても大丈夫だよ」ということを様々な場面で子どもに伝えてあげましょう。
大人も自分の積極的に失敗体験を話すことで、子どもも「大人も失敗するから、失敗してもいいんだ」と安心することも。

そして失敗した後は、必要以上に叱らないようにしましょう。叱るよりも、どうすればいいのかをアドバイスするといいですね。「難しかったね」など共感の言葉をかけることで、失敗した後の辛い気持ちに寄り添うことができます。
また頑張りすぎた子どもには、休むことを提案するのも大切です。

②:子どもが努力したことやプロセスを評価する

失敗や成功に限らず、努力したことやそのプロセスを評価することは、次の挑戦につなげるために大切なこと。
たとえ途中で失敗したとしても、出来たところは、しっかりとほめてあげるといいですね。
「○○と△△ができて良かったよ」などと、具体的に何が出来たのかを伝えるとより分かりやすいです。大人の具体的な言葉で、子どもも自分の行動を振り返りやすくなります。

「チャレンジ」絵本を読むメリット

失敗を恐れる子どもの周囲のサポートについて解説しましたが、サポートの方法として、「チャレンジ」に関する絵本を読むこともおすすめです。
以下では、「チャレンジ」をテーマにした絵本を読むメリットを3点挙げています。

メリット①:失敗しても安心できる

「チャレンジ」をテーマにした絵本の主人公の多くは、失敗を経験しています。
しかし、絵本の主人公たちは失敗を常に前向きに考えているため、「失敗しても大丈夫なんだ」と絵本を読んだ子どもも安心することができます。

「チャレンジ」絵本は、失敗に対する姿勢を学ぶことができる絵本です。
絵本を通して、子どもが失敗しても大丈夫!と思える環境を、大人が積極的に作っていきましょう。

メリット②:挑戦することはかっこいい!と感じる

失敗しても頑張って挑戦し続ける主人公たちは、子どもたちにとってとても魅力的!
失敗をしたら、確かに恥ずかしい思いをする。
けれど、挑戦すること自体、とてもかっこいいこと。
大人も読みながら、「頑張っていてかっこいいね」と言ってあげるといいですね。

メリット③:小さなことでも達成感を味わえる

挑戦してから、すぐに上達することは難しいです。
絵本の主人公たちも、少しずつ成長していきます。
絵本を通して、子どもは自分も少しずつ出来るようになっていると実感することができ、大人は「○○できるようになったね」と小さなことでも子どもをほめるようになります。

絵本を読みながら、一歩一歩達成していく喜びを、子どもと一緒に味わってみてください。

「チャレンジ」絵本のおすすめ5選

以下では、子どもの「チャレンジ」を応援する絵本を5冊ご紹介しています。
是非、参考にしてみてください。

あしたプールだがんばるぞ/寺村輝夫


あしたプールだがんばるぞ (くりのきえんのおともだち (10)) :寺村輝夫/いもとようこ – あかね書房 (akaneshobo.co.jp)

3歳~の絵本。
水がこわいわんすけは、プールが苦手。
お母さんに新しい水着を買ってもらったけど、嬉しくない。
そんなわんすけが海の魚やえび、かめの言うとおりに泳いだら……。

同じくプールやスポーツが苦手な子どもに響く作品。
苦手なことでも頑張って取り組むわんすけを、思わず応援したくなります。
失敗を乗り越えるためには、挑戦する気持ちと周囲の的確なアドバイスが大事!

しっぱい なんか こわくない/アンドレア・ベイディー


しっぱい なんか こわくない! – 株式会社 絵本塾出版 (hondana.jp)

NASAの宇宙飛行士キャスリーン・ルビンズが子どもたちに読み聞かせをしたという話題の本。
ロージーの夢は、世界一のエンジニアになること。小さい頃一生懸命作ったメカをみんなに笑われて以来、こっそり作り続けています。
ある日、大おばさんがやってきて、ロージーに飛行機を作った話や、まだ叶えていない夢の話をします。ロージーはなんとか大おばさんの夢を手伝おうとしますが、失敗ばかりで……

失敗して笑われるのが一番怖い。
けれど、ロージーは大おばさんの言葉で、失敗を前向きに受け入れ、挑戦し続けます。
挑戦したいけど、失敗したくない。
そんな子どもの背中をそっと押してくれる作品です。

ぼちぼちいこか/マイク・セイラー


ぼちぼちいこか | 偕成社 | 児童書出版社 (kaiseisha.co.jp)
3・4歳から読める話。
体が大きなかばくんは、色々なことに挑戦します。
消防士、船乗り、パイロット……けれど、どれをやってもうまくいきません。
「ぼちぼちいこか」
おっとりした性格のかばくんは、いい方法が思いつくまでのんびり昼寝をすることにしました。

ユーモアあふれる話と、楽しい関西弁で、子どもたちも絵本に夢中!
失敗しても挑戦し続けるパワフルな面と、疲れたら休むというマイペースな面、両方あってもいい。
安心して失敗してもいいんだよ、と優しく伝える絵本です。

海をかっとばせ/山下明生


海をかっとばせ | 偕成社 | 児童書出版社 (kaiseisha.co.jp)

いつもベンチ入りの野球少年、ワタルは試合に出たいため特訓を決意。
早起きをして海辺でバットを振っていると、不思議な少年が現れ、練習を手伝ってくれます。
少年は、頑張っているワタルを応援したり、アドバイスをしたりして……。

スポーツなど、何か目標を持っている子どもにピッタリな絵本。
試合に出ることを諦めないワタルに、子どもも大人も胸を打たれます。
失敗は怖いけど、一人ではないことを教えてくれる作品です。

まかしとき!/くすのきしげのり


まかしとき!- フレーベル館 (froebel-kan.co.jp)

家でお手伝いを全くしないななえちゃん。
ある日、いつも家事をしてくれているおばあちゃんがケガをしてしまった!
おばあちゃんの代わりに家事をすると決意するななえちゃんですが、うまくいかなくて……

苦手な家事に挑戦するななえちゃん。
家族のために頑張る姿にほっこりします。
失敗したななえちゃんをしっかり受け止め、支える家族の対応は、とても参考になります。
今まで出来なかったことに挑戦してみたいと思えるような作品です。

「チャレンジ」絵本の選び方

以下では、「チャレンジ」絵本を選ぶポイントを3点挙げています。

選び方①:身近な場面を描いた絵本を選ぶ

選ぶ絵本に迷ったら、子どもにとって身近な話を描いた絵本を選びましょう。
子どもは今、何に挑戦し、頑張っていますか。
お着替え、お手伝い、お絵描き、スポーツなどなど……。
子どもが共感できる話を選ぶことで、より絵本に夢中になれます。

選び方②:優しい話を選ぶ

「努力しないといけない!」「続けないといけない」など子どもにプレッシャーを与えるような厳しい話よりも、「失敗しても大丈夫だよ」「疲れたら休んでいいよ」「ひとりじゃないよ」と子どもに優しく伝える絵本を選びましょう。
心の支えになる、お守りになる絵本が一冊、家にあると心強いですね。

選び方③:親しみやすいキャラクターで選ぶ

親しみやすい、魅力的なキャラクターが登場する絵本もおすすめ。
お気に入りのキャラクターがいると、そのキャラクターと同じように挑戦したいと思うになります。
絵本のキャラクターは、子どもたちの目標ともなり、励ましになります。

まとめ

子どもが失敗を恐れる理由と周囲ができるサポート、チャレンジに関する絵本を読むメリットを解説し、絵本を5冊ご紹介しました。

失敗や挑戦は、子どもが大人になってからも繰り返し経験します。
その繰り返しの中で、子どもたちはゆっくりと成長していく。
絵本はそんな子どもたちの心を支え、応援してくれます。
是非、「チャレンジ」の絵本を子どもたちにプレゼントしてみてください。

(参考図書)武藤隆・森敏昭・遠藤由美・玉瀬耕治著(2004年)「心理学」株式会社有斐閣出版

著者について

株式会社ADrimばぶスク編集長・サブスク事業責任者ばぶスク編集部
「おもちゃのサブスク(おもちゃのサブスク.jp)」「絵本のサブスク(絵本のサブスク.com)」など”0~6歳までの乳幼児の教育支援”をウェブサービスを一貫して行っています。
絵本や知育玩具の提供を通して、大切な子ども(みらい)の良い成長を追求いたします。

保有資格:絵本セラピスト

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