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オノマトペのある生活。赤ちゃんに贈るリズム感のあるおすすめ絵本

「エンエン」
0歳の赤ちゃんは泣くことが仕事。
お腹がすいた、おむつ替えて、眠たい、退屈、もっと遊んで…

「わんわん」「ぶーぶー」「じゃー」
1歳頃からは、自分が何をしてほしいのかをことばで表現してきます。

ママとパパと赤ちゃんは毎日オノマトペのある生活をしています。

赤ちゃんとの時間をより豊かにしたいママとパパへ。この記事を読み終える頃、オノマトペはママとパパの心をケアし、オノマトペ絵本は赤ちゃんとのスキンシップツールとして使えることでしょう。
今回は、「オノマトペ」をテーマに、0歳1歳児の赤ちゃんとママとパパのかかわり方について解説し、オノマトペ絵本を読むメリットやおすすめの絵本を7冊ご紹介します。
是非参考にしてみてください。

発達段階で起こる行動の変化? 0歳1歳児特有の三大オノマトペから考えるスキンシップ

・オノマトペとは?
・0歳児1歳児特有の三大オノマトペ
・オノマトペ絵本を使ったスキンシップ

日本語は、オノマトペが豊かです。特に赤ちゃんと毎日一緒に生活していると、オノマトペで溢れています。
以下では、オノマトペを定義した上で、0歳1歳児特有の三大オノマトペを解説し、赤ちゃんとママとパパのオノマトペ絵本を使ったかかわり方について解説していきます。

オノマトペとは?

オノマトペとは、擬音語と擬態語の総称のことです。

擬音語(擬声語):物事の音や鳴き声を表す語
擬態語:物事の状態や様子を音声として表す語

例えば、掃除機の音を表す「ぶいーん ぶいーん」や笑い声を表す「あっはっは」は擬音語、星が輝く状態を表す「きらきら」や丸いものが転がる様子を表す「ころころ」は擬態語です。

0歳児1歳児特有の三大オノマトペ

「エンエン」「イライラ」「ベッタリ」は、ぐずり期の0歳1歳児に特有の三大オノマトペです。
「うちの子、なんで泣いているの?」
原因不明のぐずり泣き(「エンエン」泣き)に戸惑ってしまった経験はありませんか。
我が子のぐずり泣きにストレスを感じてしまうママパパに朗報です!
H. ヴァン・デ・リート博士と F. プローイュ博士による35年間の研究によると、原因不明の「エンエン」泣きの正体は、メンタルリープと呼ばれる赤ちゃんの知能が飛躍的に成長する現象の合図だそうです。
具体的には、1歳半を過ぎるころまでに誤差があるものの10回(主産予定日から数えて5、8、12、19、26、37、46、55、64、75週)のメンタルリープが訪れます。
ママとパパは、原因不明だと思っていた「エンエン」泣きが我が子の知能が飛躍的に成長する現象の合図だと理解でき、さらに事前におおよその周期が分かっているのであれば、ストレスから喜びへと転換しましょう。
一方で、赤ちゃんにとっては急激な変化にとまどい、泣くことが増えます。

もし、見えているもの、聞こえるものが昨日とまるで違っていたら…
ママやパパでさえ、きっと安心できる人のそばでしがみつきたいと思うのではないでしょうか。
まだ生まれて間もない赤ちゃんであればなおさらのこと。博士曰く、「メンタルリープに入った赤ちゃんはまさにそういう感覚」なのだとか。
そのため、ぐずり期の赤ちゃんは、ママに「ベッタリ」するようになります。そして、「イライラ」したり「エンエン」泣いたりすることも多くなります。
まずは、ママとパパが「0歳1歳特有のぐずり泣き=我が子の飛躍的成長の合図」であることを認知することが大切です。

オノマトペ絵本を使ったスキンシップ

ぐずり期に入った赤ちゃんにとってママとパパができる最適な対処法は、スキンシップです。急激な変化にとまどう赤ちゃんを、優しく包みこんで、安心させてあげてください。
0歳の頃は、泣き止まなくても、抱っこしたり、穏やかな声をかけたりと反応を示してあげるのがポイントです。
頭では理解できていても、ぐずり泣きがエスカレートするとどうスキンシップをすればよいか迷ってしまいそうですよね。
そんなときは、聞き心地のよいオノマトペ絵本を使って、穏やかな声で読んであげましょう。赤ちゃんにちゃんと愛情が伝わっています。
1歳を過ぎるとママやパパの動作の真似をする、お手伝いをする、自我のある行動をとるなどが増えてきます。
リズム感のあるテンポのよいオノマトペ絵本を使って、抑揚をつけて読み聞かせるのも楽しいでしょう。
動きの真似ができる場合は一緒に絵本を読みながら動きを付けて盛り上がりましょう。

オノマトペ絵本を読むメリットとは?

・メリット①:リズム感が心地よく安心できる
・メリット②:想像力を豊かにする
・メリット③:言葉を覚えるきっかけになる

オノマトペは、絵本でもよく取り扱われます。以下では、オノマトペが多く使われている絵本を読むメリットを3点挙げています。

メリット①:リズム感が心地よく安心できる

オノマトペ絵本は、詩人やジャズピアニストなど言葉のプロが文を作っている場合もあります。
無駄な言葉が一つもない、究極にシンプルな言葉が続きます。
リズム感がよく、ママやパパが読んでいても心地よいため、子どもにとっても心地よく安心できます。

メリット②:想像力を豊かにする

オノマトペ絵本は、枠にはまったストーリーがない場合が多いです。
無駄のないシンプルな言葉と、自由に解釈できる絵だけ。
特に抽象的なオノマトペ絵本が持つ柔軟で自由な世界観は、子どもの感性を刺激し、想像力を豊かなものへと育くんでくれることでしょう。

メリット③:言葉を覚えるきっかけになる

オノマトペ絵本のなかで、絵とシンプルな言葉に触れることは、赤ちゃんが言葉を覚えるきっかけになります。
たとえば、車の絵と一緒に「ぶーぶーぶー」という音に触れる習慣がついたのち、散歩中に「ぶーぶー(車)が走っているね」といった声かけを意識的に行うことで、言葉の理解が深まります。
また、「ぶーぶーぶー(車)」の響きが好きなつながりで、動物のなきごえオノマトペ「ぶーぶー(豚)」にも興味を示し、言葉の幅が広がることもあります。
知能が飛躍的に成長する0歳児1歳児には、是非オノマトペ絵本の読み聞かせをしてみてください。

0歳児におすすめのオノマトペ絵本4選

・じゃあじゃあびりびり/まついのりこ
・ごぶごぶ ごぼごぼ/駒形克己
・あっはっは/谷川俊太郎×堀内誠一
・Sassyのあかちゃんえほん がおー!/La ZOO

赤ちゃんにとって、毎日の生活で身近に触れ合うものをテーマにした絵本は安心できます。
以下では、0歳児におすすめの絵本を4冊挙げていきます。

じゃあじゃあびりびり/まついのりこ

じゃあじゃあびりびり | 偕成社 | 児童書出版社 (kaiseisha.co.jp)

「じどうしゃ ぶーぶーぶー」
「いぬ わんわん わんわん」
「そうじき ぶいーん ぶいーん ぶいーん ぶいーん」

ページをめくるたびにあらわれるオノマトペたちは、生活で身近に触れ合う擬音語ばかりです。
ボードブック絵本なので、0歳児が自由に手に取っても破れる心配もなく、安心です。
また、はっきりした色で描かれているところもこちらの絵本の魅力。
繰り返されるオノマトペのリズムが心地よく、赤ちゃんが飽きずに楽しむことができる作品です。

ごぶごぶ ごぼごぼ/駒形克己

ごぶごぶ ごぼごぼ|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)

「ぷくぷく」
「ごぶごぶ」
「ごぼごぼ」

水の中にいるかのような静かなオノマトペに、水泡のように浮かぶ小さな「まる」と大きな「まる」。
「まる」は増えたり、減ったり、つながったり…
色鮮やかな赤、青、黄色、白、水色の「まる」が変化していきます。
いくつかの「まる」に穴があいているため、赤ちゃんも触って絵本に夢中。

見て触って、感覚的に楽しむことができる作品です。

あっはっは/谷川俊太郎×堀内誠一

ことばのえほん あっはっは | っはくもん出版 (kumonshuppan.com)

「あっはっは」
「いひひ」
「おほほ」

こちらの作品は、「笑い声」がテーマのオノマトペ絵本です。
面白いのは、誰が読んでも「あっはっは」は豪快になり、「いひひ」はちょっといじわるそうになり、「おほほほほ」で上品ぶってみたりしてしまうこと。
日本語の笑い声の表現は、感情や心理の微妙なニュアンスと結びついていることがうかがえます。
ママやパパが身振り手振りを交えながら声色や表情を変えて読むことで、赤ちゃんもつられて笑顔になってくれそうですね。
普段何気なく使っていることばを、究極にシンプルなかたちで見せてくれる作品です。

Sassyのあかちゃんえほん がおー!/La ZOO

「Sassyのあかちゃんえほん がおー!」 Sassy/DADWAY[絵本] – KADOKAWA

「がぉー!」
「ぱおーん」
「ぐわっぐわっ」

動物のなきごえオノマトペに、赤ちゃんは大興奮。
黒やはっきりした色、幾何学模様は、まだ視力が発達していない赤ちゃんにも見えやすくなっています。
Sassy(アメリカの赤ちゃん用玩具メーカー)のおもちゃと一緒に使えば 絵本の世界と同じように遊べます。
赤ちゃんの心や脳を育む工夫をちりばめた、「はじめてのどうぶつ絵本」におすすめの作品です。

1歳児におすすめのオノマトペ絵本3選

・がたん ごとん がたん ごとん/安西水丸
・もけら もけら/山下 洋輔×元永 定正×中辻 悦子
・もこ もこ もこ/谷川俊太郎×元永定正

1歳に成長すると、音(オノマトペ) を真似する、想像力豊かに遊ぶ、という表現が増えてきます。
以下では、1歳児におすすめのオノマトペ絵本を3冊挙げています。

がたん ごとん がたん ごとん/安西水丸

がたん ごとん がたん ごとん|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)

「がたん ごとん がたん ごとん」

1987年に発売されて以来、長く親しまれているオノマトペ絵本です。
「がたんごとんがたんごとん」「のせてくださーい」のシンプルなやりとりが続くなか、最初は乗客がいない機関車が、次々と愉快な乗客で埋まっていく様が描かれています。
乗客はリンゴやバナナなど、1歳児も日常的に親しみやすいものばかり。
のりもの好きな子どもには特におすすめな作品です。

もけら もけら/山下 洋輔×元永 定正×中辻 悦子

もけら もけら|福音館書店 (fukuinkan.co.jp)

「もけら もけら でけでけ」
「ぱたら ぺたら」
「ぴた ごら ぴた ごら」

意味不明なオノマトペは、絵本の絵から発している音。
読むにつれて…言葉はリズムとなって、自由に表現できることを教えてくれているような、独特な世界観に引き込まれていくでしょう。
意味不明な言葉と不思議な絵はとても合っていて、子どもウケします。
ジャズピアニストが書いているからか、音感が良く、ママパパも読んでいて心地よいです。
テンポも良いため、強弱をつけて楽しく読むのがポイント。
感覚的に楽しむことが好きな子どもにぴったりな作品です。

もこ もこ もこ/谷川俊太郎×元永定正

もこ もこもこ | 文研出版 – 新興出版社啓林館 (shinko-keirin.co.jp)
「しーん」
「もこもこ」
「にょきにょき」

子どもの想像力を刺激し豊かにする、独特なオノマトペ絵本です。
「しーん」とした静かな世界…突然、「もこもこ」「にょきにょき」得体の知れない何かが次々に地上からふくれあがって、あっという間に大きくなって……。
独特なオノマトペと幻想的な絵だけ。無駄な言葉は一つもありません。
子どもはあっという間に不思議な絵本の世界に引き込まれてしまうことでしょう。
こちらのオノマトペ絵本は、詩、絵本などさまざまな分野で活躍する谷川俊太郎と、日本モダンアート界の第一人者、元永定正によって作られたロングセラー作品です。

オノマトペ絵本の選び方

オノマトペ絵本の選び方

・選び方①:よく知っている身近なものが描かれている絵本を選ぶ
・選び方②:リズム感がよく、音を聞いて楽しい絵本を選ぶ
・選び方③:色や形がはっきりしてる絵本を選ぶ

以下では「オノマトペ」絵本の選び方を3点挙げています。

選び方①:よく知っている身近なものが描かれている絵本を選ぶ

子どもがよく知っているもの、生活の中で使っているものが描かれている絵本は、0歳児に安心感を与えるでしょう。

1歳児は絵本の中で描かれたものと関連づけて実際の生活で使っているものと同じであると認識していきます。

絵本で描かれたものを参考に、子どもの行動や見えているものの様子をオノマトペにして口に出すだけでも、充分に楽しい遊びになります。

選び方②:リズム感がよく、音を聞いて楽しい絵本を選ぶ

赤ちゃんの聴覚は胎児のときから発達しているため、「聞いて」楽しめるオノマトペ絵本がおすすめです。
赤ちゃんは、リズム感がよくて面白い響きを喜びます。
1歳に成長すると、音(オノマトペ) を真似する、想像力豊かに遊ぶ、という表現が増えてきます。
ママやパパが、オノマトペをテンポよく!読める絵本であるかどうかも選ぶときに大切です。
また、赤ちゃんが自分で絵本を選べる場合は、好みに合った絵本を選ぶことも大切です。

選び方③:色や形がはっきりしてる絵本を選ぶ

赤ちゃんは、3ヶ月頃から、少しずつものの色を認識できるようになってきます。色がはっきりしたカラフルなもの、顔やおっぱいの形に似ている「まる」の形をじっとみると言われています。
1歳半頃からは、赤・黒・白・青・黄色・緑の色やまる・さんかく・しかくの形が認識できるようになってきます。
絵本で見たものと、普段使っているおもちゃや実物とを関連づけて色合わせや形合わせをして遊ぶのもよさそうです。

まとめ

「オノマトペ」をテーマに、0歳1歳のぐずり期の赤ちゃんとママパパのかかわり方について解説し、オノマトペ絵本を読むメリットやおすすめの絵本を紹介をご紹介しました。
0歳1歳の赤ちゃんと特有のぐずり泣きが止まらないときも、発達段階で起こる行動の変化(飛躍的成長のサイン)であると理解出来ると、ママパパは悩みや負担が軽減し、子どもの成長の喜びへと転換することができます。
是非、赤ちゃんとのスキンシップツールとしてオノマトペ絵本を読んでみてください。

(参考図書)F. プローイユ (著), H.ヴァン・デ・リート (著), 石川卓磨 (翻訳)『ワンダーウィーク〜0歳児の8つのぐずり期を最大限に和らげて発達を促してあげる方法とは〜』 Kindle版 2015年12月

著者について

株式会社ADrimばぶスク編集長・サブスク事業責任者ばぶスク編集部
「おもちゃのサブスク(おもちゃのサブスク.jp)」「絵本のサブスク(絵本のサブスク.com)」など”0~6歳までの乳幼児の教育支援”をウェブサービスを一貫して行っています。
絵本や知育玩具の提供を通して、大切な子ども(みらい)の良い成長を追求いたします。

保有資格:絵本セラピスト

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