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子どもが怒りたくなったら?感情と上手に付き合う絵本

子どもが怒りたくなったら?感情と上手に付き合う絵本

子どもが最近怒りやすい、イライラしている、すぐ癇癪を起こす。
子どもが怒ったときの対応に多くの大人が悩んでいます。

最近では
「アンガーマネジメント」
が話題となりましたが、子どもにとって怒りと上手に向き合うのは大切なこと。

今回は、子どもが感情をコントロール出来ない理由や対処方法を解説した上で、「怒り」をテーマにした絵本を5冊ご紹介します。

是非、参考にしてみてください。

子どもの怒りと感情をコントロールできない理由

以下では子どもが怒りをコントロールできない理由を、3点を挙げています。

①:感情理解の乏しさと言葉の未発達

子どもが怒りをコントロールできない理由の1つは、子どもが自分の気持ちが理解できない、自分の気持ちを上手く説明できないから。

「感情」の理解が乏しい、言葉がまだ発達していない(もしくは言語表現が苦手な)子どもの場合、何か不快な出来事が起きると、なんとなく「嫌だな」という感覚は生じます。
しかし、その感情が何なのか、どうして自分はそうなったのかをはっきりと言葉で説明することができません。

自分の気持ちを上手く周りに伝えることができないと、不快な気持ちだけが溜まってしまい、ストレスやパニックにつながります。

②:対処方法がわからない

大人は、ある程度自分の気持ちをコントロールすることができます。
それは、様々な社会経験によって感情をコントロールするスキルを身に付けてきたからです。
つまり、感情をコントロールするには、ある程度の経験と知識が必要。
怒りをコントロールできない子どもは、そういった経験と知識が足りていない場合が多いです。

③:成長や発達、環境の変化

子どもの成長や発達、環境の変化が原因の怒りもあります。

例えば、2歳頃からのイヤイヤ期では、自我の芽生えにより、自分の欲求を抑えることが難しくなります。

就学期になると、急激な環境の変化による不安とストレスによるイライラ、また他者と比べたり、思い通りにならないことが増えるので、コンプレックスや競争心により怒りを感じることがあります。

青年期では、身体の変化やホルモンの変化によって、ストレスに過敏になり、怒りや心配を多く経験します。
他にも、子どもの家庭の変化や、友だち関係の変化、トラウマ、失敗経験など、環境の変化が原因として考えられます。

怒りをコントロールするには?

怒ることは決して悪いことではなく、自分を守ることでもあります。
怒らないのではなく、上手に怒ることを目指しましょう。

①怒りがピークになる6秒間を待つ

「アンガーマネジメント」によると、怒りの感情のピークは、6秒。ですので怒りを感じた時は、6秒待つといいです。この6秒間のおすすめの過ごし方は以下の通り。

 ・1、2、3……とカウントする
 ・深呼吸をする
 ・別のことに集中する(お気に入りのおもちゃで遊ぶなど)
 ・水を飲む
 ・場所を移動して一人になる
 ・歌をうたう
 などなど

上記の方法を子ども一人でするのが難しい場合は、大人が手伝ってあげましょう。
例えば、一緒にカウントをする、あらかじめおもちゃなどのグッズを用意する、場所の移動を促すなど、子どもが一人で出来るまで一緒に行うといいですね。事前に怒ったときどうすればいいのか、子どもと一緒に考えておくのもおすすめです。

②:なぜ怒ったのかを振り返る

怒った後は、どんな気持ちだったか、次はどうすればいいのかなどを子どもと一緒に振り返りましょう。

言語表現が苦手な子どもには、大人が「○○が嫌だったんだね」「○○があったから、イライラしたんだね」と子どもの代わりに子どもの気持ちを言語化するといいです。

また、数字や言葉が分かる子どもには、怒りの感情を数値化するのもおすすめ。例えば、0~10だと、どれくらい嫌な気持ちになったのかを聞いてあげると、自分の気持ちに冷静になれます。

③:怒りの表現を教える

前述した通り、怒ること自体悪いことではありません。
しかし、怒りを表現するのにもルールがあります。
特に守りたいルールは3つ。

①人を傷つけない
②:自分を傷つけない
③:物を壊さない

上記のルールを伝えたうえで、代わりになる怒りの表現方法を一緒に見付けてあげましょう。

「怒り」がテーマの絵本を読むメリット

感情のコントロールを学ぶには、他にも「怒り」をテーマにした絵本を読むのもおすすめ。以下では、「怒り」絵本を読むメリットを2点挙げています。

メリット①:感情と向き合う方法を教えてくれる

怒りなどの感情の向き合い方を子どもに言葉で説明するのは難しいですよね。

絵本は、ストーリーやイラスト、キャラクターを通して子どもたちに感情の向き合い方についてアドバイスをしてくれます。
楽しみながら学べるので、心に残りやすいです。

メリット②:自分の気持ちが分かるようになる

怒りを感じても、この気持ちが何なのかはっきりと分からない。

そんなとき絵本を読むことで、自分の気持ちが少しずつ分かるようになります。
絵本は、文章やイラストを通して子どもたちの気持ちに名前を付け、表現してくれます。
言葉が増えることで、子どもたちも自分の気持ちを理解し、適切に表現することができます。

おすすめの「怒り」絵本5選

たくさんある「怒り」絵本の中でも、特におすすめしたい5冊をご紹介します。

いらいらばいばい(3歳からの感情マネジメント絵本)/つむぱぱ


鈴木出版 Suzuki Publishing (suzuki-syuppan.co.jp)

いつもイライラしているかいじゅうたち。
中でも、“フンガー”は一番力が強く、一番イライラしている。
そんなフンガ―がある女の子と出会い、怒りの感情を抑える方法を教えてもらいます。

3歳から読める絵本。
分かりやすく、シンプルなストーリーで印象に残りやすい。
小さい子どももできる、イライラの抑え方を教えてくれます。

ムカムカ!“いかりはあばれんぼう(こころってふしぎ)/松本未来


2021年 保健食育新刊とおすすめ書籍 | こころってふしぎ!ムカムカ! “いかり”は あばれんぼう | 少年写真新聞社のホームページ (schoolpress.co.jp)

誰もが持っている“怒り”のモンスター、ムッキー。
普段はニコニコちゃんたちと一緒にひっそりと潜んでいるけど、突然抑えきれないほど大きくなってしまった!
けれど、ムッキーとは上手に付き合えるコツがあって……

自分の気持ちを上手に伝えることができない子どもにピッタリな絵本。
感情一つ一つに名前を付けてあるので、より自分の気持ちを客観視できます。

おこる/中川ひろたか


おこる (中川ひろたかの はじめてのテツガク絵本) :中川ひろたか/長谷川義史 – 金の星社 (kinnohoshi.co.jp)

毎日、怒られてばかりの主人公。
嫌になって遠くへ行くが、ひとりは寂しかった。

怒られても、怒っても嫌な気持ちになるのに、人は怒ってしまう。
怒るって何か、人はどんな時に怒るのか、どうして怒るのか。
「怒る」ことについて深く考える、子どもが共感する一冊です。

ムカムカ・ドッカーン!/ミレイユ・ダランセ


ムカムカドッカーン! | PIE International

日本アンガーマネジメント協会推薦の、フランスでベストセラーになっている絵本。
主人公のローベルはとても不機嫌。
自分の部屋に閉じこもっていると、ローベルの口から怒りの塊が出てきて大暴れ!

大暴れしている怒りを見て、だんだん冷静になっていく主人公。
物語を通して、怒りの手放し方、怒りとの向き合い方を学べます。

おこりたくなったらやってみて!/オーレリー・シアン・ショウ・シーヌ


ガストンの呼吸セラピー絵本 ガストンのきぶんをととのえるえほん イヤイヤ期のしつけ対策  – tomobooks

子どもが自分で感情をコントロールできる方法を教えてくれる、フランスの絵本。
ユニコーンの子ども、ガストンと一緒に簡単な呼吸法を学んでいきます。

「腹が立つ!」という気持ちが、呼吸することで、笑顔に!
絵も可愛いので、子どもに親しまれやすい絵本です。

「怒り」絵本の選び方

以下では、「怒り」をテーマにした絵本の選び方を3点挙げています。

選び方①:分かりやすい話を選ぶ

「怒り」などの感情はとても抽象的なもの。

大人でも説明するのは難しいので、子どもも理解するのに時間がかかります。
感情についてシンプルに表現してくれる絵本は、より自分の気持ちへの理解が深まります。

選び方②:自分がした経験と似た話を選ぶ

「あ、これ以前自分も経験したことだ!」「自分も主人公と同じ場面で怒ったよ!」など、自分が経験したことと似たような場面を描いた絵本に出会うと、嬉しいですよね。

今後、同じような出来事が起きた際にも、冷静に対処することができます。

選び方③:子どもが実践可能な話を選ぶ

「怒り」をテーマにした絵本は、様々な対処法を説明しています。
しかし、どの子どもにもうまくいくか、というと必ずしもそうではありません。

子どもたちにはそれぞれ個性があるように、感情の向き合い方も人それぞれ。
絵本に書いてあるからといって無理せず、その子どもに合った方法を選ぶのが大切。
様々な絵本を読んで、どれが一番子どもに合っているのか、子どもと一緒になって考えてみましょう。

まとめ

子どもが感情をコントロール出来ない理由、その対処法について解説し、「怒り」絵本を読むメリットとおすすめの絵本を5冊ご紹介しました。

「怒り」絵本は、子どもたちに「怒り」との向き合い方を分かりやすく教えてくれます。
是非、子どもと「怒り」に関する絵本を手に取ってみてください。

【参考】
日本アンガーマネジメント協会(2015年7月)イラスト版子どものアンガーマネジメント 合同出版
野村恵理(2018年6月)保護者のための子どもの「怒り」へのかかわり方―アンガーマネジメントのテクニック 中央法規出版

著者について

株式会社ADrimばぶスク編集長・サブスク事業責任者ばぶスク編集部
「おもちゃのサブスク(おもちゃのサブスク.jp)」「絵本のサブスク(絵本のサブスク.com)」など”0~6歳までの乳幼児の教育支援”をウェブサービスを一貫して行っています。
絵本や知育玩具の提供を通して、大切な子ども(みらい)の良い成長を追求いたします。

保有資格:絵本セラピスト

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