こんにちは、保育士のまるり先生です!
絵本は赤ちゃんにとって、お父さんお母さんとの触れ合いの時間となったり、身近なものを知れるきっかけとなったりと、とても重要な役割があります。
そのため、保育園でも絵本の貸し出しを積極的に行うなど、絵本と触れ合うきっかけを沢山作れるように工夫しています。
ただし「絵本を沢山読んであげたい」と思っても「種類が沢山ありすぎて、どれを選んだらいいのか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、保育園で赤ちゃんたちに人気なものを中心に、元保育士のまるりが赤ちゃんにおすすめの絵本を厳選しました。
絵本の選び方や絵本の読み聞かせ方なども合わせて紹介しますので、ぜひ最後までご覧下さい。
目次
赤ちゃんの絵本の選び方
最初に、赤ちゃんの絵本の選び方をご紹介します。
次のようなポイントを押さえて絵本を選べば、長く楽しめるはずです!
ぜひ参考にしてみてください。
絵本の素材
赤ちゃんはまだ絵本を噛む事があります。
そのため、絵本の素材は、丈夫ですぐに折れない絵本を選ぶと良いでしょう。
または、すぐに破れてしまう素材の絵本は読み聞かせ専用にして、丈夫な素材のものは赤ちゃんが自由に読める絵本にするという方法もあります。
絵本の内容
絵本の内容は、文字が少なくはっきりとした絵がメインのものがおすすめです。
また、以下のような絵本も赤ちゃんにとって心地よいでしょう。
・音の響きを楽しめる絵本
・繰り返しが楽しめる絵本
・親子で一緒に楽しめる絵本
赤ちゃんの絵本の読み聞かせ方
次に、赤ちゃんの絵本の読み聞かせ方をご紹介します。
ポイントは次の通りです。
・赤ちゃんの反応に共感する
・繰り返し読む
・歌をつけて読む
詳しくは以下で説明します。
優しく問いかけるように
赤ちゃんと絵本を読むときは、スキンシップを取りながら、優しく問いかけるように読んでみましょう。
大きすぎる声や早口になると、赤ちゃんもびっくりしてしまいます。
ゆったりと柔らかい声を意識してみてください。
赤ちゃんの反応に共感する
絵本を読んでいると、赤ちゃんが「お」と指差しをする事があります。
そんな時は一緒に「〜だね」と答えてあげましょう。
そうする事で赤ちゃんの心が満たされてニコニコになるはずです。
繰り返し読む
絵本は1回読んで終わりにするのではなく、繰り返し楽しむものです。
そのため、赤ちゃんが繰り返し読んで欲しがった時には「何回も読んだでしょ」と思わずに繰り返し楽しみましょう。
そうする事で絵本に親しみが湧き、言葉の獲得にも繋がります。
歌をつけて読む
得意不得意があると思いますが、絵本の文字を歌にして読んであげるのもおすすめです。
泣いている赤ちゃんも思わず夢中になるでしょう。
赤ちゃんにおすすめの絵本4選
それでは、元保育士が厳選した赤ちゃんにおすすめの絵本を4冊ご紹介します。
だるまさん
だるまさんが/かがくい ひろし
だるまさんは3シリーズに分かれている絵本です。
繰り返し同じテンポで楽しめるので、何度も読むうちに、赤ちゃんも思わず体をゆらゆらさせて楽しんでいるはずですよ。
口コミ
だるまさんのユーモラスな動きをきらきらした表情で楽しんでいます。
だるまさんと一緒になって、
どてっのところでは体を横にして「どてー」と笑います。
ぷしゅーのところではかがみこんで「しゅー」。
びろーんのところでは両手をあげてきゃっきゃっきゃ。
素直にリズムや絵を楽しんでいる様子を見るのがうれしくて、
私もよく手に取る絵本です。
次は、次は!
そんな期待感があふれる絵本。
そしてその期待に応えるユーモラスな展開。
「だ・る・ま・さ・ん・が」と読み聞かせている時、
子供のニヤニヤした顔、キラキラした目が見れる絵本。
この絵本の発想力は見事の一言。
ありがとう!
きんぎょがにげた
きんぎょが にげた – 福音館書店
この絵本は、思わず「あ!」と指差ししてしまう、親子で一緒に楽しめる絵本です。
大きくなっても楽しめるので、兄弟で一緒に楽しむのにもピッタリ!
口コミ
1歳になったばかりの子どもには、まだ早いかなぁ・・・と
様子をみていたのですが、色がきれいなのが気に入ったのか、
自分で本棚から持ってきます。
23日読むうちに、「きんぎょさん、どこ?」って聞くと、
「あっ、あっ」と言いながらきんぎょを指差しすようになりました。
もちろん、いろんなものの中からは上手に探せませんが、逆に、
「バナナはどこ?」とか「象さんがいたね」とか、何でも指差して
遊んでいます。
お風呂マットにいろいろな魚の絵が付いているのですが、
赤色の魚もいるので(それはきんぎょじゃないけど)
「きんぎょさん、いたね~」とお風呂でも盛り上がっています。
絵本が、この「きんぎょがにげた」です。
毎月届く「こどものとも」のうちの一冊だったのですが
この本だけがひどく痛んでいて、他の本の100倍は
読んだ(読んでもらった)のであろうと思います。
一人で読んでも楽しいのですが、誰かに
「どこににげた?」と聞いてもらうのがたまらなく嬉しい。
何度も何度もせがむ私に、3歳年上の姉が飽きもせず
読んでくれたことを懐かしく思い出します。
息子が出来て、最初に買った絵本でもあります。
「どこににげた?」を待ちきれず
「ここ!」と嬉しそうに叫ぶ姿に、
私もこんな風だったのだろうなぁ、と
幸せな気分にさせてもらいました。
ぽぱーぺぽぴぱっぷ
ぽぱーぺぽぴぱっぷ/谷川俊太郎さんのあかちゃんから絵本
この絵本は、音の響きを楽しめる絵本です。
言葉がまだ出ない赤ちゃんでも様々な発音を楽しめます。
「何を言っているのか分からないけど赤ちゃんは笑っている」「赤ちゃんにだけ伝わる赤ちゃん語なのでは?」と話題になっている1冊です。
口コミ
なのに、4歳のお兄ちゃんがはまりました。
何を言っているのかはわからないけど
音の響きがおもしろく
二人で交代読みをするとお話ししているみたいです。
お兄ちゃんは自分で言葉を作って遊んでいました。
8ヶ月の娘も大喜び。
言葉に合わせて、本をとんとんたたいたり
体を動かしたりと楽しんでいます。
親子で読むととっても楽しい本です。
でも…大人はとっても読みにくいです。
意味のない感じの言葉の羅列なのでなんだか頭が混乱してきそうです!!
子供は何回も読んで読んでってせがんでくるくらいハマっていました!!
かおかおどんなかお
かおかおどんなかお – こぐま社
この本は色々な表情の「かお」が描かれていて、色もはっきりしていて見やすい絵本です。
赤ちゃんも色々な表情に気づく事ができ、まねっこして楽しめます。
読み手も一緒になって色々な表情を見せると、赤ちゃんも「きゃはきゃは」と楽しんでくれますよ。
口コミ
と、ページをめくる度に顔がどんどん完成されていく。顔ができたら、次は表情。
たのしいかお かなしいかお
と、とても簡単な顔ですが、しっかりと表情がかかれています。
子供がお腹にいるときから読み聞かせていました。
赤ちゃんの時でも、しっかり絵本をみつめていて、1歳になっても大好きな絵本の一つでした。
産まれてきて目がみえるようになってからは、お母さんの顔を見ては、色々と感じてきている事だと思います。
それがこの絵本の中に、しっかりと詰まっていて、赤ちゃんにとっても、もっとも身近な内容の絵本だと思います。
読んでいる自分の声も、怒った顔のページでは怒った感じに、笑った顔のときは微笑んで、困ったら困った声で、自然と自分の顔の表情も絵本と同じになっいて、それに合わせた声を出して読んでいました。
そういう意味でも、絵本を読んでる間に、赤ちゃんにはしっかり感情と表情を伝える良い機会にもなったのではと思います。
そんな読み手の感情がおもむろにでるこの絵本は、本当に魔法の絵本だと思います。絵本に描かれている顔と声が絵本から飛び出した状態です。なぜか読み手もすっかり絵本と同じ状態になっていました。
泣いた顔や、怒った顔、笑った顔、すべて理解できるようになるまではお腹にいるころから読み始めていたら相当先だとは思いますが、きっと絵本の中の顔と、日常の自分をとりまく人達の顔をしっかりかぶらせていたのではと思います。
そのうち、この絵本の顔の真似をするようになりました。
真似をしている子供の顔の表情が、とっても豊かになりました。
すましたかお
からいかお
おこった顔のページでは
「ダメ」と言いながら怒った顔をしてみる。
すました顔は「ツン!」と言いながらすました顔を
からいい顔は「辛い辛い辛い~」と
全て演技力の無さを言葉で補いながら本の横で顔真似をする私。
子供はどうしたって釘ずけです。
そのうち一緒に顔真似をしだして、二人で顔真似大会。
おかげで?表情豊かな子に育ちました。(笑)
こういう深い意味があるわけではないけれど
単純に楽しい本が子供を本好きにさせてくれたのかも
しれません。
赤ちゃんと日常的に絵本を楽しもう
今回は、赤ちゃんにおすすめの絵本をご紹介しました。
気になる絵本は見つかったでしょうか。
絵本を手に入れたら、先ほどご紹介した絵本の読み聞かせ方を参考にしながら、赤ちゃんと絵本を楽しんでくださいね。
きっと赤ちゃんもニコニコ笑顔になってくれるはずですよ。
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