こんにちは、保育士のまるり先生です。
お子さんが1歳ごろになってくると、気になってくるのが「卒乳」のこと。
「ご飯はしっかり食べるようになったけど、いつまでおっぱいを飲ませていいんだろう」
「もうすぐ職場復帰だから、卒乳したほうがいいのかな」
「そもそも卒乳ってどうやってすればいいんだろう」
など様々な悩みがありますよね。
そこで本記事では、卒乳の目安や適切なタイミング、また計画的に卒乳したいと思われている方に向けた卒乳の方法などをご紹介します。
本記事を読んで、卒乳に関する知識を身に付けましょう。
目次
そもそも卒乳とは何?
卒乳とは「自然の流れで赤ちゃんが母乳やミルクから卒業すること」です。
一昔前までは「断乳」と言って計画的に母乳やミルクを卒業させることが主流でしたが、現在は「自然」の流れに任せるのが主流です。
そのため「卒乳」は、赤ちゃんによって時期が大きく異なります。
卒乳はいつ頃するの?
卒乳は、離乳の完了する1歳から1歳6ヶ月頃が目安と言われています。
先ほどもお伝えしましたが、現在は「卒乳は絶対にこの時期までにしなければいけない」という決まりはありません。
基本的な考えとしては、食べ物から充分に栄養が摂れるようになれば、母乳やミルクは必要なくなります。しかし母乳の栄養が必要でなくても、コミュニケーションの一環として母乳を求める赤ちゃんもいるでしょう。
つまり、栄養的な面で見たら卒乳しても良いタイミングである場合でも、突然の卒乳は赤ちゃんの心に大きな衝撃を与える可能性があるということです。
そのため、なるべく自然な流れで卒乳できると良いです。
計画的に卒乳する方法
先ほどから卒乳は「自然に」と言っていますが、仕事や家庭・体調の都合でそうもいかない場合がありますよね。
そんな時に活用できる以下について説明します。
・計画的な卒乳の流れ
卒乳できる赤ちゃんの発達の目安
計画的な卒乳を考える前に、赤ちゃんが本当に卒乳できる状態なのかを確かめる必要があります。卒乳できる目安は以下の通りです。
卒乳は食事が十分に摂れるようになってから
卒乳をしたら、赤ちゃんの栄養は全て食事からとることになります。
そのため卒乳を考えるのは、離乳が完了して赤ちゃんが食事を十分に取れるようになってからにしましょう。
厚生労働省は「授乳・離乳の支援ガイド」で、離乳の完了している状態を「形ある食べ物を噛みつぶせるようになり、大部分のエネルギーや栄養分を母乳やミルク以外の食べ物から摂取できるようになること」としています。
この目安を参考に、赤ちゃんが卒乳できる状態であるかを確認しましょう。
計画的な卒乳の流れ
赤ちゃんが卒乳をできる状態であることを確認したら、次の流れで卒乳を促していきます。
②:授乳回数を減らす
③:子どもの生活リズムを把握して工夫する
詳しくは以下の通りです。
①:目標の日を決める
まずは、卒乳する目標の日を決めましょう。
例えば「仕事に復帰する日」や「保育園に入園する日」などです。
日にちを決めて計画的に進めていくことで、赤ちゃんにもママにも無理なく卒乳を進めることができます。
②:授乳回数を減らす
目標の日にちが決まったら、その日に向けて1日の授乳回数を数日ごとにゆっくり減らしていきます。言葉が通じる月齢の赤ちゃんには「おっぱいはあとでね」などと伝えるのも良いです。
③:赤ちゃんの生活リズムを把握して気をそらす工夫をする
毎日赤ちゃんと過ごしていれば、赤ちゃんの生活リズムを把握できます。
例えば赤ちゃんのお腹がすくタイミングより少し前におやつをあげましょう。
また、お外で遊ぶなど、授乳以外に興味のあることで気を逸らすのも有効的です。
まとめ
今回は卒乳に関するお話しをしました。
周りの赤ちゃんが卒乳をしたという話しを聞くと焦ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、卒乳は基本的に自然の流れに任せて大丈夫です。
計画的な卒乳も、赤ちゃんが卒乳できる条件を満たしていることや、少しずつ進めていくことを守っていれば、赤ちゃんに大きな負担はかかりません。
どうしても心配な場合は専門機関に相談するのも良いですね。
今回ご紹介した内容を参考にゆっくり進めてみてください。
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